わたしが最後の日に考えたことは
独身最後の日は、何をしよう?
特にやり残したこととかもないし、そもそも独身の間にやっておいた方が良いことって何かあるのかな?アバンチュールな恋とか?(笑)
なんて、色々考えてた。
ただ、独身最後の夜に夜行バスに乗って移動してるのは嫌だし、最後の日に普通に会社で仕事してるのも嫌だなっていう、避けたいことだけはあった。
何か、わたしらしい1日の過ごし方ってないかな?って考えていた時に、思い浮かんだことがひとつ。
「旅をしよう」
そんなことで、独身最後の1日は青春18きっぷを使って鈍行列車を乗り継ぎながら東京から実家の大阪まで帰ることに決めた。
どこかに宿泊するわけじゃない。ただ移動するだけなんだけど、10時間ゆっくり電車に揺られながら色んなことに想いを馳せるのも悪くないんじゃないかなと思って。
*
昨日の夜、両親へ手紙を書いた。
今まで26年間、育ててくれてありがとうの気持ちを込めて。
書きながら、涙が止まらなかった。
どんな言葉を込めても、感謝の気持ちが溢れてくる。
わたしはなんて愛されてきたんだろう。
なんて幸せに生きてきたんだろう。
伝えたい気持ちは便箋1枚なんかじゃまとまらないんだけど、なんとか無理やり締めくくって、封をした。
大好きな彼と結婚して、彼と同じ苗字になって、これから新しい家庭を築いていく。
すごく、すごく、幸せで素敵なことなんだけど。
今、とっても寂しくて仕方がない。
大好きなあのお家を、わたしは出てしまうのか、と。
26年間共に過ごしてきたお父さんとお母さんとそして大好きな妹と、明日からは違う苗字として生きていくのか、と。
当たり前だけど、同じお墓には入れないのか、と。
結婚するって、そういうことなんだなぁ。
お嫁に行くって、そういうことなんだなぁ。
でも。
寂しいけれど、わたしが決めたこと。
彼と一緒にこれから生きていくんだと、わたしが決めた。
だから、幸せになろうと思う。
幸せにしてもらうんじゃなくて。
幸せにしてあげるんじゃなくて。
彼と2人で手を取って、一緒に幸せになろうと思う。
だから。実家に帰ったら、たくさんのありがとうを、そしてこれからもよろしくねの気持ちを、ちゃんと伝えよう。
***
そんなことを、独身最後の日に、鈍行列車に揺られながら書いた。
「お父さんみたいな人と結婚して、お母さんみたいなお母さんになって、我が家のような家庭を築きたい」
昔からのわたしの夢なんだけど、実現できるかな。
今のところ「お父さんみたいな人と結婚」は実現してるから、あとは「お母さんみたいなお母さんになる」ことと「我が家のような(家族みんながみんなのことを大好きで明るく仲良しな)家庭を築く」が残ってるんだけど、できるかな。
きっと、できるよね。
明るく楽しく賑やかで笑いの絶えない、幸せな家庭を、これから2人で一緒に作っていけたらいいな。
今日もおつかれさまでした。
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