今住んでいる場所で得られる情報が世の中の全てではない
旅人が集まると、面白い話がいっぱい出てくる。
先日、TO&FRO認定トラベラーの会議、通称トラベラボがZOOMで行われた。
ちなみにTO&FROは「軽量・コンパクト」という機能性の高さをコンセプトに掲げたトラベルギアブランドのこと。
そしてTO&FRO認定トラベラーとは、世界各地で活躍する旅人によるアンバサダーのコミュニティのこと。
3ヶ月に1度行われるこのトラベラボで、今後の商品開発のためのアイディア出しや旅人たちの近況報告が行われる。
これが、実に楽しい。みんな旅人ならではの視点というか、どこにも行かずに生活していたら思いもつかないような意見がぽんぽん出てくる。
「こんなトラベルギアがあったらいいよね!」「こういう時にこういうのがあったら便利だよね!」「これってこんな使い方もできるよね!」「用途は違うんだけど、実はこんな感じで使ってるんだよね!」
自分の中で想像もしていなかった使い方とか、確かにそれがあると便利だなぁと思うようなあれこれまで。
事前にTO&FROさんから自宅に郵送されていたサンプルの布を触りながら、この布からどんなものが商品化されたら使いたいって思うのかを想像を膨らませながら意見交換をする。
・飛行機の中は寒いから嵩張らずに保温性のあるカーディガンやひざ掛けがあると嬉しい
・肌触りの良いルームウェアがいい
・むしろ色んな使い方が出来るただの布がほしい
・コンパクトに出来る耳当てがあれば
本当に色んなアイディアが出てくる。そしてそのアイディアの背景は、旅人ならではだなぁと思う理由ばかり。
こんなご時世だから遠出の外出や旅なんかは出来ないけれど、それでもみんな思い思いに今を過ごしていて、そして根底の旅人として考え方みたいなところは何も変わっていなくて、すごく安心した。いいコミュニティだなって思う。
そういえば、今回のようなトラベラボ、1年と少し前までは表参道のオフィスに集まって対面で行われていた。あの時はなんだかんだで東京に住んでいる人が多くて、表参道に集まることなんて別に造作もなかった気がする。
ところがこの1年でコロナの世の中になって、トラベラボもオンライン開催されるようになった。
そこで、みんなの近況報告を聞いてびっくりしたのが、もう東京で生活している人がほとんどいなかったということ。
鹿児島、徳島、大阪(わたし)、埼玉、奄美大島、と日本の色んなところから、海外はジョージアやイギリスから参加しているメンバーまで。
元々旅人の集いだったから、今まで表参道で集まれていたこと自体がレアだったのかもしれないけれど、みんな都心から離れて思い思いの生活をしているようだった。どの地域に赴いてもその地に馴染めるのは、旅人ならではなのかもしれないな。
都会にいると、色んな情報がリアルタイムで自分の耳に入ってきた。少なくとも、わたしが東京に住んでいる頃はそうだった。価値観や流行、最新の色々の情報は、都会で住むにおいて、キャッチしようと思わなくても自動的に受け止めているものだった。
ところがそんな都心から離れると、今まで当たり前のように享受していた情報は、自分から能動的に手に入れにいかないと、普通に生活をしていたら何も入ってこなくなる。
大阪に住んでいても、それを感じる。やっぱり東京は最先端だし、同じ情報が大阪までやってくるのにもある程度のラグがある。それが他の地方だったり、海外だったりすると余計に顕著なんだと思う。
でも、ここに集った旅人たちは、どの地にいても、積極的に情報を取りに行って、自分に必要なものをちゃんと取捨選択できるような人たちばかりだ。そういう意味で、東京じゃなくても、地方でも生きていけるような人たちなのだ。
自分が今住んでいる場所で得られる情報が世の中の全てだと思い込んでしまうのは、相当なリスクだなって思う。だからこそ、こうしていろんな場所に住んでいる人たちを話せるのって、自分のためになるなって思うし、何よりすごく刺激的で楽しい。
こういう気持ち、忘れないでいたいなって思う。
そんなわけで、今日もおつかれさまでした。
#toandfroと旅をする #日記 #エッセイ #ひとりごと #あやめしのひとりごと #毎日更新 #毎日note #1000日更新 #1000日修行 #1000日チャレンジ #947日目