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「もうすぐ年パスが切れるから」

妹が大阪から遊びにやって来た。

「もうすぐディズニーの年パス切れるから」と、ひとりディズニーをしにはるばる東京まで。都民じゃないのに毎回夜行バスに乗ってディズニーのために月に一度以上くらいの頻度でやってくる彼女は、おそらく東京に住むわたしよりもディズニーに通っている。アクティブすぎる。すごい。

そのためにいつもわたしのお家は彼女のお宿になるのだけど、ふたりそろうとどうしようもなくお喋りに花が咲いてしまう。
「お風呂入ってくるわ~」って宣言したにも関わらず、お風呂の準備をしながらしていた会話がとどまることをしらず、結局30分くらい話続け「あれ?そろそろほんまにお風呂入らなこんな時間やで??」みたいな状態になってしまう。仲良しな姉妹である。

あと1カ月後にはそんな妹と一緒に住む予定だから、これが毎日になるのかと思うと、きっと楽しいだろうなぁ。

生まれてからずっと仲良しではあるのだけど、わたしが実家を出てからさらに仲良し度合いが増した気がする。東京でわたしの家でふたりでお泊りするし、一緒にディズニー行くし、ゆずのライブ遠征もふたりで行くし、親がいないふたりだけの時間が長くなればなるほど、どんどん仲良くなっている気がする。

わたしと妹は5歳差なのだから、幼い頃はやっぱりその年齢差って結構大きなものだった。でももうこの歳になってくるとたった5歳の差なんてたいして気にならない。友だちかのように学校の話も仕事の話も恋愛の話もなんでもするし、くだらない会話で笑い合える。わたしも妹も、お互いがシスコンを公言しているほど仲が良い。姉妹で良かったなぁ。


さて、そんな妹がこの春で大学を卒業する。「袴を着れる!」と楽しみにしていた卒業式が、昨今のなんとかウィルスの影響で中止になることが決定した。近畿の某マンモス大学だからこそ、この段階での決断は大学側にとっても懸命な判断だと思うし、こればっかりは致し方ないと思う。

でも、なんだか残念そうな妹を見て、わたしまでちょっと悲しい気持ちになってしまった。

何かしてあげられることないかなぁ。写真くらいならいつでも撮るよって、とりあえず伝えてはみた。

まだどうなるかはわからないけれど、わたしの妹だけでなく、みんながこの出会いと別れの節目の春を、悲しい気持ちで終わらせることなく、素敵に過ごせたらいいなと思う。(わたしの結婚式も無事にできるのだろうか)


そんなわけで、今日もおつかれさまでした。



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あやめし
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