良い意味での「あっという間」を

「今週もあっという間だったなぁ」

平日の5日間を無事乗り越えて、お休みの今日、ふと思った。

「なんか、1週間早かったなぁ」

それと同時に、なんだか危機感を抱いている自分がいることにも気が付いた。

「あっという間だった」ということは、この1週間が一瞬で過ぎ去ってしまったということ。一瞬で過ぎ去ってしまうほど、特に何か特筆したトピックも無く、ただ淡々と毎日が過ぎてしまったということ。

いや、別に淡々と毎日が過ぎていくのは何も悪いことではない。平凡でいられるのって結構幸せなことだと思っている。でも、このままの1週間がこれから先もずっとずっと続いてしまうのなら、それはちょっと危険なのではないかと思ってしまった。

日々淡々と毎日をこなしすぎて、味気の無い毎日。自分の人生が一生そんな日ばっかりだったら、なんだかなぁと思うってしまう。これは黄色信号な気がする。

わたしは思う。人生が1冊の本だったとしたら、その中に線を引いたり、マーカーでしるしをつけたり、付箋を貼ったり、しおりを挟んだり、角を折り曲げたりするページを、たくさん作りたい。そんな、いつでも戻れるように、目に入りやすいように注意を引くようなページにあるのって、きっと心が動いた瞬間なんだと思う。

泣いたり笑ったり、感動したり嬉しかったり、色んな心が動いた瞬間がたくさん詰まった、そんな人生にしたいなって思う。

人生が終わる時に良い意味で「あっという間だったなぁ」って思えるようになりたい。思い返せば色々あったけれど、それでも楽しい人生だったな、と。

でも、その「あっという間だったなぁ」が本当にあっという間すぎて特に中身のないものだったとしたら、それってすごく悲しいなって思うから。

そう。「あっという間」には2種類ある。

本当に平凡すぎて思い返しても特に何も振り返ることのないような「あっという間」と、色々あって楽しくて思い出に残ったものもたくさんあったけれど、振り返ると一瞬だった「あっという間」。

わたしは後者のあっという間をたくさん増やしたいし、これから先、人生が終わりを迎えるときには後者の意味での「あっという間だったなぁ」と言いたい。

今週は、なんだか空っぽな方の「あっという間」だった。なんだかもったいないような1週間の過ごし方をしてしまった気がする。

永遠には続かない、有限な毎日だからこそ、1日でも無駄にしたくないなと思ってしまう。いや、毎日そんなに意気込んですごしているわけではないけれど、定期的に息抜きをしないとしんどくなってしまうとは思っているのだけど、それでもやっぱり、毎日を大切に過ごせる自分でありたいなって思う。

いつ始めたって遅くはないのだから、今日からまた、1日1日を大切に生きてみようと思う。

今日もおつかれさまでした。

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