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秋の飛騨高山、大満喫の2泊3日の旅

11月の初め頃、彼と2人でのんびり岐阜の旅に行ってきた。
きっとこれが、産前最後の2人旅。思い出作りのため、無理のない範囲でゆったりとした日程を組んで、のんびりおでかけしてきた。

体調面が不安だったので、移動手段はレンタカーで。公共交通機関や高速バスだと、途中でしんどくなった時に自分のタイミングで休憩が取れないと思ったから。

というわけで、大阪を出発し、途中寄り道しつつ岐阜に向かった。

まず立ち寄ったのは、滋賀県の近江八幡市にあるラコリーナ近江八幡。ここは、関西では有名なバームクーヘンのお店、クラブハリエの本店。

ちなみに彼がわたしの実家に結婚の挨拶をしに来た時の手土産はクラブハリエのバームクーヘン(ちなみに当時わたしは東京に住んでいたので、彼の実家にご挨拶に行くときはねんりん家のバームクーヘンを持って行った)。そういう大事な時に選ばれるくらいのおいしい。ぜひ食べて欲しい。

ラコリーナの建築は以前情熱大陸にも取り上げられていたこともあって、一度訪れてみたいと思っていた場所。

この写真でも分かるけれど、内天井がバームクーヘンを想起させるようなデザインになっていて。自然×バームクーヘンっていう、体験したことのない空間だった。

ちなみに街中で見かけるこの飛び出し坊やの発祥は滋賀県らしく、ラコリーナではバームクーヘンを持った飛び出し坊やもいた。

バームクーヘンの真ん中の丸から顔を出せる顔出しパネルにも、しっかりとマスクが。このご時世ならでは。

バームクーヘンのお店には思えないほどのお庭の広さ。
バームクーヘン柄の壁なんかもあった。

ちなみにここでは焼き立てのバームクーヘンもいただけます。

時間が経って冷めたやつももちろんおいしいのだけれど、焼き立てはバームクーヘンとは思えないほどほわっほわで、幸せを食べている気持ちになった。ここでしか食べられない焼き立てのバームクーヘン、食べにくる価値あると思う。

寄り道の滋賀県を後にして、車を引き続き走らせる。

途中で寄ったコンビニに関珈琲があって、岐阜県に突入したことを実感。

ご当地コーヒーって、見つけたらついつい買ってしまう。自分が住んでいるところじゃ買えないって思うからなおさら。

そして車を再び走らせ、無事に本日のお宿であり、高山に来るといつもお世話になっている飛騨高山ゲストハウスとまるに到着。

こちらのお宿、今年でちょうど10周年を迎えたそう。おめでとうございます!!

チェックインを済ませ、すっかり空腹だったので、夕飯を食べに。

現地で友人の勝手に岐阜県観光大使と合流して、2軒はしご。大使が連れて行ってくれるお店にはずれはない。本当においしいものばかり。というか、高山がおいしいものだらけの街なんだろうか。

特に写真の真ん中にある岐阜のローカルフード、漬物ステーキ、通称”つけステ”が大好き。

ちなみに大使もブログを毎日更新している仲間。大使のブログには岐阜県のおいしいものや魅力がたくさん紹介されているので、岐阜に近々旅行に行く予定のある方もない方も、ぜひのぞいてみてくださいな。

お腹も満たされてゲストハウスに戻ると、お部屋の前にはこれが。

湯たんぽ。高山の11月はもう冷えるからね。この優しい心遣いが嬉しい。おかげでぽかぽかで眠れました。

2日目の朝。

この日は朝から雲海を見にいくために早起き。雲海って条件がそろわないとなかなか見れないこともあって、今まで一度も見たことがなかった。
今回も、当日の朝になってみないとわからないので、見れたらラッキーぐらいの心づもりだった。

目が覚めるとなんだかどんよりなお天気。というか、空なんて見えないくらい、一面には分厚い雲。

そんな時、大使から連絡が入る。

「おめでとうございます。雲海の下です。」

そうか、このどんよりの分厚い雲は、上から見ると全部雲海なのか。

ということで、大使の車に乗せてもらって、安峰山に登ることに。

車を走らせ、山を登る。どんどん霧が濃くなっていく。そしてトンネルを抜けた先、目の前がぱっと晴れた。さっきまでの霧や雲がまるで嘘かのように、山の上は良いお天気だった。

そして目の前に現れたのは、絵に描いたような満点の雲海。

この景色を前にした瞬間、心を打たれすぎて何も言葉が出なくなった。野暮な言葉は必要ないというか、この感動を伝えられるほどの語彙力をわたしは持ち合わせていなかった。

雲の下からは電車が動く音、車が走る音、朝の飛騨市街の生活音が聞こえてくる。この幻想的な景色の下では、いつも通りの日常があるんだと思うと、すごく不思議な感じがした。

時間を忘れていつまでも見てられる、そんな景色だった。

山を下りて街に戻ってきた。朝ご飯を食べるために、市内をうろうろ。

入ることにしたお店は、高山陣屋近くにあるKISSE KISSE。

このお店、通常はピクルスを売っているお店なんだけれど、実は店内飲食もできる喫茶店。

ここで朝ご飯に食べたのが、厚さ4㎝のふわっふわのフレンチトースト。ゆったりとした店内に、お手製のフレンチトースト、おいしいホットミルクを飲んで朝からごきげん。
願わくばもう一度このフレンチトーストを食べるためだけに高山に訪れたいって思うくらい、本当に本当においしかった。

お腹も満たしたところで、宿泊していたお宿、ゲストハウスとまるをチェックアウト。紅葉が見頃な高山の街を散策。

どこを見ても綺麗に色づいていた。高山ってどの季節に来ても魅力たっぷりだと思うのだけれど、秋はその中でも特別な気がする。

この日のお昼ごはんは、キッチンカーHALU BALLさんで。

テイクアウトしたお弁当を持って、アルプス展望公園スカイパークへ。

乗鞍岳にちょうど雲がかかってしまって惜しかった。。

最高な景色を眺めながら、おいしいお弁当を食べる。ロケーションも含め、贅沢なランチ。

お腹も満たされたわたしたちが次に向かったのは、高山にある古民家な雰囲気が素敵なおしゃれなカフェ、SOYさん。

高山に来る度に訪れるこちらのカフェ。時間がゆっくり流れるような落ち着いた店内。薪ストーブの前の特等席に腰を下ろせば、気づけばすっかり日が暮れてしまうほど、居心地が良い。

薪ストーブの近くでは、このお店の店長のたまさんが丸くなっていた。かわいい。もし生まれ変わったらわたしも薪ストーブの前でまどろむ猫になりたい。

そして実はこちらのカフェが、この日のお宿。

宿泊者限定で上がれる2階に、今回初めてお邪魔することに。

窓にはアルプス山脈が見えます。ここに座ってお仕事されている方もいたよ。
吹き抜けが気持ち良い。1階のカフェスペースが見えます。
お部屋は和の雰囲気。

いつも帰りたくないなぁと思いながら重い腰を上げてお会計をしていたカフェ。それが今回帰らないどころかお泊りできるなんて…!こんなに嬉しいことがあっていいんだろうか。

夜ごはんはお宿の方に車で送ってもらって、和食とお酒のお店久右ェ門へ。

ここは大阪の京橋でお店を出しておられたご夫婦が高山に移住してこられて、最近OPENしたばかりのお店なんだそう。高山の地の食材を使ったこだわりのお料理たち、何を食べても絶品だった。

岐阜県って内陸だから海鮮のイメージがなかったのだけれど、ここは熟成した魚がいただけます。ならではって感じ。
その辺については大使のブログに詳しく書かれているので、リンク貼っておきます。

おいしいものをたくさん食べて大満足。

お宿の方に連絡を入れて、お店の前までお迎えにきてもらった。
送迎していただけるの、本当にありがたい。

お宿に戻るまでの道で、急にこんなことを聞かれた。

「今から少しお時間ありますか?寄りたいところがあるんです」

特に急いでいる用事も何もなかったし、いいですよ~と答えると、車はどんどん暗い山道を進んでいく。おや…?どこに行くんだろう…?と思っていると、真っ暗で何もないところで急に停車した。

「ここ、星がとっても綺麗に見える場所なんです」

車を降りて空を見上げると、なんと見事な満点の星空。澄んだ空気に、町の明かりが邪魔をしない真っ暗な場所。月明りも明るすぎず、星を見るには絶好のタイミング。大阪に住んでいると見ることのできない量の星たちに、思わず見とれてしまった。「めっちゃ綺麗…すごい…」っていうありきたりな言葉しか出てこなかったのが悔しい。もっとこの感動を伝えたいのに。

素敵な時間をプレゼントしてもらった気分。お宿の方に感謝。



いよいよ3日目、旅の最終日。

快適なお部屋でぐっすり眠れて、身体の疲れもしっかりとれていた。

朝食は1階のカフェスペースで、素敵なお庭を眺めながら秋らしい朝食プレートを。

穏やかなBGMを聞きながら、ゆっくり1時間かけて過ごした朝食の時間。なんだかこの上なく幸せで、わたしが求めていた朝の時間ってこういうのなんだなぁってしみじみと。

朝食を食べ終わり、名残惜しくも出発の時間が迫ってきた。
「元気な赤ちゃんを産んでくださいね」と暖かい言葉をかけていただき、ほくほくしながらお宿を後にする。ここ、また泊まりに来たいなぁ。

帰りは高山のスーパーでお土産を物色。こも豆腐や漬物ステーキを作るためのお漬物、ご当地ジュースなんかを調達。

帰りには岩の渓谷、飛水峡にも寄り道。

この岩の間を流れる川、直接見ると圧巻。
ちなみにJR高山本線もこの川沿いに走っているので電車からも眺めることができるよ。

お昼ごはんは途中に立ち寄った定食屋さんで味噌カツ定食を。ボリューミーなガツンと感のあるランチ。お腹いっぱいになりました。

そして数時間のドライブの後、無事にお家に到着しました。

お家に帰ってきてからは、高山のスーパーで買った飛騨パインと飛騨コーヒーを、それぞれお風呂上りにいただいた。おいしかった。


さて、そんな感じで産前最後の2人旅はこれにて終了。盛りだくさんすぎてnoteにまとめるのに時間がかかってしまったな。次に高山に行くときは3人になってるのかな。それはそれで楽しみだな。

わたしの体調に気を遣ってもらって、予定を詰め込みすぎず、終始ゆっくりすることをメインとした今回の旅。こんなのんびり旅も、たまにはいいなぁと思ってみたり。

ずっと車を運転してくれて、無理のないように気にしてくれた旦那さん、今回もおいしいお店に連れてってくれて、絶景な雲海を見せてくれた大使、本当にありがとう。


ちなみに初日に宿泊したゲストハウスとまるは、現在クラファン挑戦中なのだそう。良ければのぞいてみてね。


そんなわけで、久しぶりの旅日記はこれにておしまい。

おつかれさまでした。


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