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一体何なら食べてくれるのか、離乳食の試行錯誤は続く

子どもの成長って、本当に人それぞれ個性がある。
それぞれに得意不得意もちがうし、成長スピードもちがうから、「あの子は出来ているのにうちの子は…」なんて比べるものではないと思っている。

子育てに正解はないし、みんなそれぞれ違うポイントで苦労しているんだなぁと、SNSを眺めながら思っている。

うちの娘ちゃんは、きっと、育てやすい部類なのではないかとわたし自身が思っている。なんというか、あんまり苦労したことがないというか、子育てにおいて困った経験が乏しいというか(単にわたしの"苦労"の認識レベルが人とちがう可能性はあるかもしれない)。

ネントレというほどのこともしていないけれど(夜になるとお部屋を暗くして静かな音楽をかけて"寝る時間"を認識させるくらい)、生後3ヶ月を過ぎたあたりから、夜はまとまって眠ってくれるようになって、母は十分な睡眠を取れたのでめちゃくちゃありがたかった。お出かけでめちゃくちゃぐずって手が付けられなくなるようなこともないし、枕が変わってもどこでも眠ってくれる。なんならチャンスマーチが流れて大盛り上がりの甲子園ですらお昼寝出来る我が子。「あやめしちゃんのお子はめっちゃ寝てくれるからいいなぁ」と、何度言われたか分からない。

寝る寝ないとか、多分そういうのはわたしの子育ての仕方うんぬんよりも、個性の部類なんだと思う。歯の生えるスピードも、どのタイミングで寝返りが成功するのかも、歩き始めるのも全部、その子の個性。

いつでもどこでも割とよく眠ってくれる娘ちゃんだけれど、我が子は"寝る"以外のところで、結構苦労していることがある。

それは、離乳食だ。

娘ちゃんももう1歳6ヶ月。歯も上下合わせて16本生えていて、しっかり噛んで食べられるお年頃、のはず。なのだけれど、もうぜんぜん食べてくれない。何をどう頑張ったとて、食べてくれない。少しでも噛まなければならないものが口に入ると舌で押し出してべーっと吐き出してしまう。ご機嫌に食べてくれるのは、ヨーグルトと豆腐と軟飯くらい。白くて滑らかなやつしか食べてくれない。

色んなものを食べて欲しいので、こちらもおうどんにしてみたり、ソーセージを手作りしてみたり、ケチャップライス作ったり、お野菜スティックを用意したり、あれやこれやと試行錯誤してみるものの、全滅。手間と時間をかけて作ったものでも、容赦なく手ではらいのけられてしまって、母は悲しい気持ち。

本当は哺乳瓶も卒業させたいのだけれど、量を食べないからミルクを卒業できないし、食べないから体重も全然増えなくて成長曲線の下限ギリギリだし、どうしたものか……と日々頭を抱えている。

まさかこんなにご飯のことで苦戦するとは思ってなかったけれど、よく考えてみたらわたしも結構な偏食だし、わたしの母親も「子供の頃ほんまに食べへんから苦労したわ~」って言ってたから、これはもう仕方がないのかもしれない。

そんな娘ちゃんなのだけれど、以前友人にもらったこのベビーフードについてきた牛肉のまぜごはんだけは、おいしそうにぱくぱくと食べてくれた(メインの肉じゃがの方が全然食べなかった)。

いつもはそんなに量も食べないから、きっと多いだろうなぁと思いながらこのベビーフードをあげたのが旅行先。かつてない食いつき具合で、さらにはあまり上手に使えなかったスプーンまで使って、自分で上手にすくっては食べすくっては食べをして、しっかり完食した。これにはわたしも旦那さんもびっくりして、「食べられるものがある!」と嬉しくなった。

せっかくなので、似たようなものを作ろう。それなら食べてくれるかもしれない。そう思って、それっぽいものをお家で作ってみたけれど、入れていたミンチがちょっと硬かったみたいで食べてくれなかった。

よし、それならせっかく入れたけれどミンチを全部取り除こう、と取り除いてみた。

ミンチを取り除く作業だけで20分くらいかかる

それでも、全然食べてくれなかった。スプーンをお口に持って行く前に「んっ!」とはらいのけられてしまう。せっかくストック分も含めて多めに作ったのになぁ、母は悲しいよ。

基本的に、お家で食べるご飯は手作り、外出時のどうしようもない時のみベビーフードを使っている我が家。でも、わたしの心が折れかけていたので、今日は初めてお家でベビーフードを食べさせてみることにした。

以前おいしそうに食べていたものに似たような味のやつをチョイス。歯ごたえのあるものはお口から出しがちなので、いったん離乳食中期くらいまでさかのぼって、9ヶ月~のやつ。

ドラッグストアでこれを買って、「お昼に食べようね~」と娘ちゃんに話しかけていたら、帰宅後すぐに「食べたい!食べたい!」とアピールが始まった。お昼ご飯の時間にはまだちょっと早かったけれど、食べたい気持ちがある時に食べさせた方が良いかな、と思ってパウチから取り出し、チンして娘ちゃんの前に出した。

すると、自分からスプーンも持ってめちゃくちゃ食べた。かつてないスピードで全てをぺろりと平らげた。娘ちゃんはとても満足気だった。食べられてよかった。

やっぱり手作りとベビーフードは全然ちがうのかぁ。そうだよね、お家で作って食べるご飯と、お外で買ってきた物を食べるご飯ってちがうもんね。似ててもちがうものはちがうもんね。

お家で食べる離乳食はわたしが工夫して手作りできるものを!って思っていたけれど、ベビーフードをもっと頼ってもいいのかもしれないと思った。食べられるものを食べて、大きくなって欲しい。

離乳食の試行錯誤は、今後もまだまだ続く。


そんなわけで、今日もおつかれさまでした。


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あやめし
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