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毎日更新倶楽部とわたし

あやめし

ローマは1日にして成らず。継続は力なり。そんな言葉がある。

何かをコツコツと続けた先には、きっと何もしなかった頃の自分とは比べ物にならないものが待っているのだと思っている。それは目に見えるものかもしれないし、目に見えないものなのかもしれない。他の人から見てもわかりやすいものかもしれないし、自分にしかわからないものかもしれない。

いずれにせよ、何かを積み重ねている自分に対する自信って、きっと、何も積み重ねていない時の自分よりも大きいものだと思っている。毎日まいにち「続ける」という自分との約束を守り続けること。それって、簡単なようで実はすごく難しい。

それでもわたしが今、2年以上もこのnoteを更新し続けられているのは、自分との約束を守り続ける「仲間」の存在があったから。

それが、何を隠そう『毎日更新倶楽部』というコミュニティだった。

このコミュニティは、居候男子というブログを運営している木津さんが始められたもの。

『毎日更新倶楽部』は、毎日何かを更新する人が、淡々と更新報告をしていくだけのslackグループです。
ブログでもnoteでも、動画でも写真でも、更新するものはなんでもOK。
発信内容の縛りも、基本的にはありません。

わたしがこのコミュニティに参加したのが、2018年の10月末。なので、今からちょうど2年と1ヶ月前になる。そこから毎日本当に淡々と、書いた記事をslackに報告する日々を続けてきた。noteの更新ボタンを押して、公開されたページのURLをコピーして、毎日更新倶楽部のslackのチャンネルに「今日も書きました」という言葉と共に投稿する。そこまでがワンセットで毎日の習慣。

slackの中での他のメンバーとのやり取りはほぼなく、皆がみな同じように淡々とその日更新したものを投稿するだけ。約2年このコミュニティに居て、それなりにメンバーの入れ替えもあったけれど（更新できなかったら1アウト、ひと月3アウトで退会という厳しめのルールが存在した）、この淡々とした雰囲気は一切変わることはなかった。

現在は約10名ほどのメンバーがおり、ほぼ全員が毎日更新3桁日ほどの猛者たちばかり。全員が淡々と更新報告を上げているだけで、それ以上のコミュニケーションは取らないけれど、ここまで来ると全員がもう仲間を超えた何かのような気が、わたしには勝手にしていた。会ったことも一度も言葉を交わしたことのない人もいるけれど。

2020年になって、世間がコロナだのなんだので様子がすごく変わってしまった時も、この毎日更新倶楽部だけは、本当に以前と全く変わらずにただ毎日淡々と更新報告が上がり続けていた。変わっていく世の中で、こんなにも自分たちの習慣を一切変えない人たちがいるんだということが、すごく心の支えだった。

毎日更新するという自分との約束を守り続けている人たちって、なんだかすごく信頼できるよなって思った。

そんな毎日更新倶楽部が、本日をもって終わりを迎えることになった。

コミュニティ解散の理由は、オーナー木津さんによるとこの2つ。

①倶楽部としての役割を全て果たしたから
②「辞めること」をより難しくしている気がしたから

かっこよくないだろうか。わたしはあんまりこういうこと言うタイプではないのだけど、正直、すごくしびれた。

「倶楽部としての役割を全て果たした」これを言い切れるってすごい。でも確かに、今の毎日更新倶楽部のメンバーは、この倶楽部がなくてもきっと毎日更新が出来る人たちだ。だって、本当にそれくらいの猛者しかもう残っていないのだから。一度も会ったことなくても、信頼できるような人たちしかいないのだから。「継続する」ということが全員習慣化されているから、目的は果たされたから、もうこのコミュニティは必要ない。そう言って終わりに出来ることって、最も光栄な最後の形ではないだろうか。

そして、この「継続する」の先にある「辞めること」。「継続」と「辞める」は対にあたる。確かに「継続する」ことが目的のこのコミュニティは、その習慣を「辞める」という決断をする妨げになっているような気がしなくもない。だけど、それを考えられるのは、間違いなく全員が「継続する習慣が確立された」からこそ。

本当に、すごいコミュニティだったと思う。

自分との約束を守り続けるかっこいい人たちばかりが集まった、刺激的なコミュニティだったと思う。

このコミュニティの一員でいられたことを、心の底から誇りに思う。


毎日更新倶楽部の皆さま、本当に、お世話になりました。

どうもありがとうございました。


わたしはこれから、1人でも変わらず毎日更新をし続けますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。


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