大阪府民による大阪旅行~大阪光の饗宴編~
大阪旅行に行ってきた。なんて言うとたいそうなことに聞こえるけれど、わたしは大阪府民。全国旅行支援を使って、ちょっとその辺にホテルステイして来た、と言った方が正しいかもしれない。
今回の目的は、大阪光の饗宴。
つまり、イルミネーション。
娘ちゃんが生まれてから、夜の外出ってなかなかハードルが高い。イルミ―ネーションを見て、そこから自宅に帰るってだけで、なんだかとても大変なような気がしてしまう。それだったら、もう近くに泊まってしまったらいいのでは?となったので、今回のホテルステイが決まった。
ということで今回泊まることにしたのは、スーパーホテルPremier大阪本町駅前。15時チェックイン、翌日11時チェックアウトという、ゆっくりめの滞在が可能なホテル。しかも大浴場付き。
15時にチェックインするために、お昼ご飯を食べてからゆっくりめにお家を出る。普段の生活圏内での旅なので「今日中にこことここに絶対行きたいから〇時までに~」みたいなのが無くて、のんびり出来るのが良い感じ。
とりあえず堺筋本町駅で降りて、ホテルの最寄りの本町駅まで、船場センタービル内を歩く。
船場センタービルって、1㎞くらいある建物なんだけど。ちょっと説明が難しいな。船場センタービルは船場センタービルなんだよな。船場のあたりって繊維の町なので、小さなお洋服屋さんとか呉服屋さんとかがたくさんたくさん(なんと800店も!)入っているショッピングフロア的な。いや、ショッピングフロアってほどオシャレな場所ではないのだけれど。
で、そのビルの中に鉄道忘れもの市なるものがあるのです。その名の通り、電車の中に忘れられた物たちが売っているお店。せっかく近くまで来たから寄ってみようと思って中に入ってみたら、めちゃくちゃカオスな場所だった(笑)
忘れ物でありがちな傘、コート、マフラー、帽子、手袋、イヤホン、充電コードなどなど、かなりのバリエーションがずらり。でも、それだけじゃなくって「こんなの普通忘れる!?いいの!?」みたいなものがあったりもして。
面白いなぁ。カオスだよなぁ、大阪という地域は(笑)
と、そんな感じでのんびりと寄り道して、15時過ぎにホテルにチェックイン。
お部屋の中でおやつを食べ、娘ちゃんのお風呂を先に済ませ、そろそろ陽が暮れるな~という時間になって外に出た。
今回の旅のメイン、イルミネーションを見に。毎年中之島のあたりが綺麗に光っているのは知っていたけれど、全然行ったことがなかったので、今回が初。
行ったのは平日だったけれど、そこそこ人もいた。あんまり写真撮ってなんだけれど、色んなところがすっごいキラキラしていて綺麗だったな。
中央公会堂も、プロジェクションマッピングで素敵になっていた。
これ、ちょうどタイミングよく2列目で見られたんだけど、前がゆえに色んなものを目撃してしまって。わたしが立っていた場所から建物まで、そこそこの距離がある。写真を見たら分かる通りなんだけれど、床にもプロジェクションマッピングを投影するためにスペースが開けられていた。
ただ、このスペース、全然柵とかもしていなくって。おまけに「通らないでください」的な表示もないの。みんなが空気を読んで開けているスペースだったのだけれど、このキラキラしたマッピングにテンション上がって、キッズたちがわらわらと前に出てはしゃぎ始めたわけ。みんながあえて開けていたこのスペースを縦横無尽に走り回って、さぞ楽しそうなキッズたち。もうこれはどうしようもないなぁと思いながら見ていたら、なんかキッズじゃない影がサッと目の前を通過した。
ママチャリに乗ったオバチャンだった。
嘘やろ???????自分の目を疑った。キッズはまだ分かる。百歩譲ってまだ分かる。でも、ママチャリのオバチャンは分からん!!なんで!?!?
衝撃すぎて思わず笑ってしまった。いや、どう見てもここマッピングの一部やったやん。そこをチャリで突っ切ろうってなんで思った??こんな中央公会堂の目の前を?????ハテナと衝撃で一瞬心の中がいっぱいになったけれど、わたしの周りもきっとみんな同じ思いだったにちがいない。でも誰も文句も言ってなかったら、みんな大人。いやぁ、大阪ってやっぱりカオスな場所だなぁなんて、しみじみ思ってしまった(笑)
イルミネーション、とっても綺麗だったけれど、なんだかんだで、このなんでもない川沿いの風景が一番きれいだったりするよな、なんてことも思った。
そろそろ陽も暮れて寒くなってきたし、夕飯を食べに行こうということで、御堂筋を通る。
場所によって、光の色が違うので、雰囲気が全然ちがう。
わたしは勤めている会社がこの御堂筋のあたりにあるので、ここら辺のイルミネーションは結構見慣れた光景ではあるけれど、やっぱりいつ見ても綺麗だなぁって思う。
そして、夕飯を予定していたお店に到着。本町にある『北海道海鮮 にほんいち』。このお店は札幌に行った時によく立ち寄るお店なのだけれど、大阪にも店舗があるということで、来てみた。
名物の蟹ぶっかけだし巻き卵。目の前で「よいしょ」の掛け声と共に、だし巻きの上にこれでもかと蟹をかけてくれる。かけられた蟹の表面はバーナーで軽くあぶられ、蟹の香ばしい匂いがただよう。だし巻き卵と一緒に食べるもよし、蟹だけで食べるもよし。なんだか贅沢した気持ちになれる。
さし盛りはこれでワンコインの500円。安くてボリュームあって大満足。海鮮欲満たされた。
満足してホテルに戻る。1階のに入っていたファミマでデザートを買って、ホテルのウェルカムバースペースへ。
セルフサービスでフリーでお酒を飲めるスペース。しかも持ち込みも可。ノンアルコールのモクテルも作れて、良き場所だった。わたしはソフトドリンクとファミマで買ったシュークリームというお子ちゃまセットだったけれど(笑)
夜は大浴場に入ってゆっくりして、大きなベッドで就寝。ホテルあるあるの加湿器つけていても室内が乾燥する現象が起きて、夜中にのどが渇いて起きてしまったりもしたけれど、そこそこ快適なホテルステイだった。
*
翌朝。のんびり起きて、近くのカフェドクリエでモーニング。
外を見たら雪が降っててびっくりした。大阪市内なんてほとんど雪降らないのに、まさか12月で降雪が見られるなんて。寒いねぇ。
凍えそうだったので、朝食の後はすぐにホテルに戻る。11時チェックアウトだったから、それまでのんびり。寒いとお外に出たくないからね。こういう余裕な過ごし方ができるのは、大阪府民が大阪に泊まっているからこそ。もっと他の地域だったら「せっかく来たんだから行かなくっちゃ!」みたいなせかせかした気持ちになっちゃうもんね。
さて、チェックアウトギリギリまで、荷物を整理したり、娘ちゃんに離乳食を食べさせたり、のんびりした後、ようやく出発。
歩いて向かったのは、大阪中之島美術館。ここは今年の2月にオープンしたばかりの新しい美術館。このエリア、大阪市立科学館、関西国際美術館、そしてこの大阪中之島美術館が並んでいて、なんだかアカデミックな感じ。
入り口には、ヤノベケンジさんのSHIP'S CAT(シップス・キャット)がお目見え。テレビで見たことあるやつ!
このネコちゃん、想像していたよりも実物は大きくってびっくりしちゃった。もうちょっと小柄な感じなのを想像していた。ものすごい存在感だった。「中之島美術館て、あのオシャなネコのとこ?」なんて、ただの"オシャなネコ"呼ばわりしててごめんなさい(笑)
美術館の中のショップにも入ってみたら、めちゃくちゃオシャレな椅子が並んでいるスペースがあった。全部売り物だったけれど、展示の仕方がめちゃくちゃ映えてて、さすが美術館だなぁという感じ。
芸術への造詣が乏しくて「すごかった」「おしゃれだった」みたいな感想しか述べられないのがなんだか偏差値低そうであれなんだけど、中之島美術館、割と面白い感じの場所だった。展示内容も時期によって変わるっぽくて、多分いつ行ってもその時々でちがった面白さに出会えるんだろなって感じ。
中之島美術館から少し歩いて、堂島川に浮かぶ世界を旅するラバーダックちゃんも見に行った。
このあひるちゃん、よく写真では見たことあったのだけれど、実物を見たのは初めて。この子も想像よりも大きくてびっくり。このあひるちゃんは世界中を旅しているらしくて、大阪で見られるのは今だけ。なんて言いつつも、なんかいつも冬になるとこの場所にいるような気がしなくもないな、気のせいかな。
そのまま川沿いを歩いて、フェスティバルホール近くのお店『ダイナミックキッチン&バー 響』でランチ。わたしは週替わり膳を注文。
ここのお店は鯛めしがおかわり自由で食べられる。石窯に入った鯛めし、好きなようにおこげをつけて満足するまで食べられた。
たまたま個室を用意してもらえたので、赤ちゃん連れでも周りを気にすることなくゆっくりと食べられたのが良かった。飲食店だとどうしても「周りの迷惑になってないかな…」って気になっちゃうから、個室だと安心。ゆっくり休憩も出来て良かった。
ご飯の後はそのまま歩いて梅田へ。中之島から梅田って思っていたより近くて全然歩けた。
梅田では阪急百貨店で年末年始に持ってくお土産類を購入し、阪急前に飾られているクリスマスイルミネーションを見ながら帰路についた。
そんな感じの1泊2日の大阪の旅だった。
のんびりゆっくり周ったつもりだったんだけれど、こうして書いてみるとなんだか結構盛りだくさんだったな。気づけばこの記事も4000字超えよ。びっくり。2記事くらいに分ければよかった(笑)
楽しい旅でした!
そんなわけで、今日もおつかれさまでした。