ゼネラリストタイプの戦い方
オール4。
わたしに成績をつけるとするならば、おそらくこうなるだろう。
昔から、割となんでも出来るタイプだった。得意不得意はあるものの、勉強でも何でも、平均よりはだいぶ出来る方だった。
テストの成績も良かったし、本もたくさん読んだ。歌も歌えるしピアノも弾けた。何気なく出場したそろばんの大会では優勝して市の代表選手に選ばれたし、苦手だと思っていた体育でも陸上記録会の選手になった。
学生時代は、所謂何でもできる真面目な優等生だった。
あの時なんでもそれなりに出来た。成績はいつもそれなりに良い評価ばかりがならんでいた。
でも。果たして今はどうだろうか。
オール4。今のわたしは、あの頃と変わらず、だいたいなんでも出来てしまう。それなりに出来てしまう。
だから、強みがない。「これ」といった強みが。だって、全部同じレベルだから。何ひとつ突出することなく、全てのレベルが横並びだから。
社会に出て、自分の得意分野で活躍していく周りを見て、なんでもそつなくこなせたわたしの出番はなくなってしまったように感じることが多くなった。
「彼はAが得意だからAを任せるね。彼女はBが得意だからBを任せるね。で、あなたには何ができるの?何が得意なの?」
その質問に、胸を張って「これが得意です!」と答えられるものが、わたしには無かった。
だいたいなんでも出来てしまうということは、特に何もできないことと同じなのではないか。そう思った。
突出した何かがないわたしには、一体何が出来るのだろう。
今までのわたしは、すごく受け身だった。だいたいなんでも出来ることを「ゼネラリストタイプだ」なんて都合よく解釈して、自分に役割を与えられるのを待っていた。
気になるイベントに対して「ぜひ手伝わせてほしい!」なんて手を挙げておきながら「じゃあ何ができるの?」と言われると答えられないわたしがいた。
「何でもできるから、何なりと任せられたことをやりたい」なんて甘く考えていた自分が、すごくバカみたいだった。
「これなら役に立てるからやらせてほしい!」って自分から言わないと、任せる側も困ってしまう。役割を取りに行く気があるのなら、具体的に何ができるのかをまず明示した上で手を挙げないといけない。
自分が得意なことって何だろう。自分の強みって何だろう。
わたしに出来ることって、何があるんだろう。
今のわたしが、自信をもって「これができます!」と言えるものは、正直ない。でも、ゼネラリストタイプのわたしだからこそ、出来ることがある。
それは、当たり前のことを、当たり前にすること。
そして、誰にでもできることを、誰にもできないくらいすること。
突出した何かがないからこそ、誰にでもできることを地道に重ねる。塵も積もれば山となるからこそ、当たり前を積み重ねた先には「当たり前じゃない何か」があるのかもしれない。
ゼネラリストタイプのわたしだから、わたしなりに戦えば良い。得意分野がないのなら、自分なりのやり方で作ってしまえば良い。
何もないからって、諦める必要なんてどこにもない。
周りを羨む必要もない。
わたしはわたしのやり方で、わたしが思う道を信じて進めば良いんだって、今日も自分に言い聞かせる。
だからわたしは今日もにこにこしながら前に進む。ぜったい、楽しい人生にするんだって思いながら。
今日もおつかれさまでした。
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