ゲームオーバーとコンティニュー

死ぬ時がゲームオーバーなら

何度負けても生きてる内はcontinueができる

僕はただの村人になりたくない

ただそれだけさ

別にそれがいいのなら

好きにすればいいと思う

continueは苦しい事だ

何でって一旦死ぬからだ

死んだ様な気持ちになってから

continueしますか？って無慈悲に

神とやらに聞かれて

continueボタンをポチると

また、ちょっと前の場所から始まる

無慈悲な神様はいつ何処で

誰に微笑むか分からない

何度も何度もcontinueをしていると

たまにはそのままゲームオーバーをポチリたくもなる

あー神様

僕の正解はどこにあるの？

よく出来た物語ならそろそろ何かイベントが起こるよね？

このままだと全滅しそうだけど

何とか今頑張ってる

僕はもう何度も背水の陣を使った

どうやら僕にはこの戦法は向いていない様だ

でも結局いつも背水の陣を使ってしまう

なんのSagaなのか

喜びの歌を

歓喜の雄叫びを上げる準備は出来ている

仲間を何人も失って

仲間に何度か別れを告げて

どこかの酒場へ置いてきた

僕の物語はきっと後々考えれば

それなりに良い物語になると思う

夏に花火を見たりもしたし

海へ行ってはしゃいだこともある

映画館へ行って

誰かとポップコーンも食べた

クリスマスに手を繋いで幸せを分けあった

終わりのないこのエンドレスな欲望と願望

気変わりの早い悪魔の様な僕の思考プロセスは誰にも止めることはできない

本当に僕は世界を救おうとしているのか？

もしかして敵役なのか？

自分では分からない

例え敵役だったとしても

僕はやっぱり主人公なのだろう

だってこの世界は僕から見えているのだから

どちらにしろいつかは誰でもゲームオーバー

だから今度も何となくcontinueでいいよ