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発達障害でうつ病の32歳、不妊治療はじめました

いつかサムネ画像みたいなマタニティマークをつけて街を闊歩するのが夢です。



発達障害(ADHD・ASD)、さらにうつ病を抱える主婦、とうとう不妊治療をはじめました。
偶然、クリニックの予約が取れたのは32歳の誕生日でした(2024/7/29)。
運命と信じてます。

予定より治療開始が少し遅れてしまったのですが、一時期仕事のストレスでうつ病の症状がひどく、回復を待っていたためです。
許さんぞ、上司。



結婚して約2年と9ヶ月。
最初の半年ぐらいは、無排卵月経と月経困難症治療のためにピルを飲んでいました。
その後、「そろそろいいかな」と自己タイミング法に移行しましたが、今に至るまで、一度も授かることができていません。

一般的な不妊の定義は、以下の通りです。

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。

日本産科婦人科学会サイトより


自己タイミング法できちんとタイミングを取れた期間が1年間あるかどうか、微妙なところでした。
ですが、「結婚の時期を考えるとそろそろ病院に行ってみてもいいんじゃない?」と夫から提案があり(超協力的でありがたい)、実は今年(2024年)3月には、初診で受診していました。



初診で伝えられたのは、このようなことでした。

精神疾患があるから、妊活を始める前に精神科の主治医から書面で許可をもらってきてね。
最近体調悪いんだ?
でも31歳(当時)って、不妊治療クリニックにかかる患者さんの中では圧倒的に若いから、数ヶ月遅れたところで焦らなくていいからね。
ゆっくり体調を整えてからやっていきましょう。

ちょうどかなり体調が悪化している時期で、休職直前でした。
「妊活ができない、どうしよう……」とすでに少し焦っていたので、この先生のお言葉は本っ当に優しく、心に響きました。


正直、障害持ちなもので、遺伝のことも気がかりですし、産後うつ・育児うつも心配です。
「子どもを持つこと自体否定されたら立ち直れない……」とも思っていました。
しかし、それは杞憂でした。
夫婦でしっかり方向性を合わせて、子どもを迎えたいという話になったので、そこに関して余計な口を挟まれることがなくて安心しました。
むしろ偏見持っててごめんなさい……。



そこから数ヶ月間、うつ病の治療に専念すると体調がかなり回復し、無事に精神科の主治医から妊活許可を得ることができました。


初診時に夫の検査は完了し、問題ないことがわかっていました。
再診してから、いよいよ妻側(私)の本格的な検査がスタートしました。



まずは性病検査。
クラミジア・淋菌ともに陰性でした。

次に、「生理の3〜5日目に来い」とのお達し。
えっ、いきなり難易度高くない?
周期は安定している方ですが、まず予定通り生理が来るかわからないし、他の予定も立てにくい。
私は休職中なのでいつでも予約を入れることができましたが、これ働きながらは無理じゃね?

不妊治療の先輩たちが「仕事との両立が難しくて〜」とおっしゃっている意味が、ようやくわかりはじめました。



幸い、予定日とほぼズレなく生理が来てくれたので、仮押さえした予約通りに次の検査を受けることができました。
血液検査でホルモンの値を診てもらいましたが、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の傾向がある、とのことでした……。

実は多嚢胞は初診時の内診でも指摘されていたことです。
ただ、他の病院で数回、卵巣嚢腫と診断されたことがあるのですが、そちらはいつのまにか治っていたようです。
ちょっと安心。



「次は卵管造影検査やるから、排卵日前に来い」とのこと。
こちらの予定おかまいなしにガンガン予約入れられるな?
先述した通り、休職中なので別にいいのですが、まじで急に予定が入るので、よっぽど職場の理解がないと働いてる人は厳しいと思う。

この日が、不妊治療序盤の大きな山場になるとは、私は知る由もなかったのでした……(不穏!)。



お股を開いて、中に造影剤(油らしいです)を流し込まれるのですが、いってぇぇぇ!!!(怒)
生理痛のあの鈍〜い痛みのひどいバージョンがいきなりやってくる感じです。
痛みだけでなく、軽く吐き気までもよおしました。

事前に調べたサイトでは、「そんなに痛くないから大丈夫〜♡」と書いていたのに……。

あまりの痛みに目をギュッとつぶって耐えていると、「大丈夫?目ぇ開けれる?」と看護師さんが心配してくれました。
(陣痛よりはマシ……陣痛よりはマシ……)と心の中で唱えながら頑張りました。
「耐えられないぐらい痛かったらすぐ言ってね」と、看護師さんが優しかったのが救いです。
幸い異常もありませんでした、が。


おい、何が「そんなに痛くないから大丈夫〜♡」じゃ。
クソほど痛ぇじゃねぇか!!!(怒)

荒ぶりまして失礼しました。
あのサイト、なんだったのでしょう……。
あとからこの検査を経験されたnoterさんの記事を読んで回っていたら、「痛みで吐いたり、倒れたりする人もいる」とのこと。
それも納得の痛みでした。

本当にあのサイトなんだったの!?(涙)
心の準備ができずにめちゃくちゃ痛い思いをしたので、とても辛かったです。



ただ、卵管造影検査にはご褒美がありました。
なんと、検査後約6ヶ月間は卵管の通りがよくなり、妊娠しやすいゴールデンタイムがやってくるのです!!!
これも検査後に調べて初めて知りました。
妊活のモチベも上がるってもんです。
しかし下調べが甘くないか、自分。
というかできればクリニックさんサイドから教えてもらえると嬉しい。

あの痛みと引き換えに妊娠しやすくなるのなら、耐えてよかったな〜と思いました。



激痛に耐えたあと、「次は排卵日ごろに来い」と言われました。
ガンガン予約入れられるの、いい加減慣れてきた。
基礎体温の推移的にはどうやら排卵はきちんとありそう、とのことで、卵胞の大きさを確認して実際排卵が来そうかどうかを診てもらいました。

結果的に、卵胞の大きさ確認は2回やりました。
1回目で思ったほど卵胞が育っていなかったようで、「3日後にまた来い」と言われました。
2回目では無事に育っていたようで、「もうすぐ排卵ですね」と教えてもらえて安心しました。



安心したのも束の間。
「じゃ、排卵日付近の3日間で最低2回はタイミング取ってね。できれば3回」
そ、そんなに!?

ていうかそんなライトな感じで言われるんだ……。

体調が安定せず、体力もないため、達成できるかかなり不安でしたが、1周期目なんとかやり遂げました……。
夫に感謝。



タイミングを取った1週間後ぐらいに、本当に排卵できたか、念のため診てもらいました。
私のかかっているクリニックだとこの手順はスキップしてもいいそうです。
無事排卵はしていたみたいです。
ただ、血液検査でちょ〜っと黄体ホルモンの値が低いかな?と指摘されました。



今は着床率を上げるため、処方されたホルモン剤を飲みながら、結果待ちのドキドキのターンです。
ちなみにホルモン剤の副作用について、ほてりと熱っぽさがすごいです。
ただ、心配していた気分の落ち込みなどは出ていないのでだいぶマシだと思います。
ただでさえうつなのに、これ以上メンタル落ちたらやってられませんからね。



まとめると、1周期で6回も通院しました。
なかなかの頻度ですね。

費用は6回で19,000円ぐらい、3月の初診が夫婦合わせて4,000円ぐらいで、合計23,000円ジャストでした。
意外とリーズナブルで安心しましたし、私の住む仙台市だと30,000円を上限に不妊検査費用の助成が受けられるので、持ち出しなしで済むことになりそうです。
非常にありがたいものです。

このように、自治体によっては不妊検査・治療の助成金をもらえるので、これから始められる方はぜひチェックしてみてくださいね。



もし今回で幸運にも陽性反応が出たら治療はストップ(当たり前)、そうでなければ次回は夫と一緒に受診し、治療計画を立てる予定です。
夫とざっくり話し合いましたが、期間を定めてしばらくタイミング法を続けて、授かれなければ人工授精へステップアップ、という方向性でいこうか、となっています。



ちなみに人工授精の次のステップが体外受精なのですが、そのときにする採卵がめちゃくちゃ痛いらしいです。
人によっては卵管造影より上とも書かれていました(X調べ)。
かなり怖いので、それまでに授かれるよう、生活習慣の改善などできることはやっていきたいと思います。
有酸素運動しなければ。



今週末あたり、子授けで有名な定義山西方寺(仙台市)にご祈祷に行こうか、と夫と話しています。
どうか、どうか授かれますようにっ!






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