【詩】来世まで
来世まで
心が痛いのは
生きている証だと
あなたの言葉は
奇跡のように舞った
崇高な理念ではなく
ただ本能のまま
想いが擦れ違い離れてしまった人たちと
再び分かり合えたらいいと
願う幻想が脳裏を掠めても
また傷付け合う時間を重ねるくらいなら
このまま現世では
交わることなくいたいと囁く
記憶が忘れたふりをしているのは
乗り越えた印かも知れないという望み
傷付き得る限界を超えたトラウマに
そっと蓋をし
いつの間にか癒えていたという夢物語に
時折立ち戻る
もう一度会えたらきっと
お互いの優しさを確かめられたに違いないと
真実色に輝く小さな希望の光を胸に
明るい未来だけ見つめて
息をする
命という時間
愛を見失いはぐれてしまった縁が
いつか別次元でゼロから出会う時のように
思う存分哀しんだら
もはや楽しみしか残らない
揺さぶられる魂
今度のランデブーポイントまで
思いの丈を存分に伝えるのは
次に取っておこう