【詩】交信
交信
幼い頃の秘密基地
丘のふもとの岩陰の城
誰とだって交信できた
金星 木星 火星人
悲しいことがあったとき
木の葉目隠し 大切な城
みんなちゃんとわかってくれた
太陽 星くず 雫たち
世界は孤独で遠いから
小枝の隙間 覗いてた
真っ赤な花が揺れていた
さらさら水の音 聞きながら
優しい陽光 眩しくて
夜道はいつも真っ暗で
空に宝石 まばゆくて
今でもあるはず 宝物
言葉は何もいらなかった
心で交信してたから
あの頃みたいに感じたい
地球の本音 心の耳で
あの頃みたいに生きていきたい
大地の恵み 寄り添いながら