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大きな大きな絵を描いた

大きな大きな絵を描いた。
B1といって、長辺が約1メートルあるサイズ。
小さな下書きをこの、大きなサイズに拡大コピーする際に、アホな計算ミス(下記リンク参照)をした私だったが、どうにかこうにか、絵を完成させることが出来た。

それは、本日3/25ー5/5まで開催される、『ODP CREATORS STREET 2021〜ミライを描く〜』に参加するためだ。
リアルでは、大阪メトロ・トレードセンター前駅から、商業施設・ATCのインフォメーションに至る、通路スペースの壁面ガラスに、『未来』をテーマにした42作品が、ずらっと並んでいるのだという。
早く見に行きたいな。

特設サイトはこちら。作品の表示順は、ランダムに入れ替わっているそう!

私が未来を描こうと思ったら

あらかじめ定められたテーマは、「未来」。未来についての作品であれば、各クリエイターが自由に解釈をしていい、というとても自由度の高いもの。
出展料は0円だし、特設サイトでは自分の得意とする表現や制作実績など、充実したプロフィールを載せてもらえるし、『これをきっかけに認知を広めて、新たなお仕事に繋げていってね』という、熱い応援の気持ちをひしひしと感じる。

本当に、お世話になっております…!
良いお仕事がたくさんできるよう、私、頑張る…!

イラストレーターとして活動を始めた頃、このODPメビックにアクセスした自分を褒めてあげたい。両方とも大阪市が、大阪市で活動するクリエイターを支援する組織である。今、私は日々、メーリングリストでさまざまな情報を受け取ることが出来ている。

今回のチャレンジも、ここから始まった。

さて、私が未来を描こうと思ったとき。
真っ先に心に浮かんだのは、人々の胸に明かりがともっている情景だった。辺りは薄暗くて、見通しも良くない。そんな世界のあちこちに、明かりがポ、ポポ…と、ともっているイメージがわいたのだ。


まずは描いてみて、言葉は後で探す

広い青空に、鳥や風船が飛んでいく。明るい日差しを感じる、ハッキリとカラフルな色彩。弾ける笑顔、笑顔、笑顔。そんなイメージも思い浮かべたけど、それを私の未来、というには何か「違うな」と思った。他からの概念が混ざっているような気がしたのだ。

そういうときは、心と頭を空っぽにすることを意識している。
空っぽで静かな状態でジッとしていると、ふわっと浮かぶもの。それが私の直感だ。
個人的には、お風呂上がりか朝起き立てで、白湯(じゃなくても熱い飲み物)をすすっている時がそうなりやすいと思っている。お風呂で湯船につかっている時や、散歩中にもなれるんだけど、すぐメモできると良い。

で。
やっぱり、私が感じている未来のトーンは、明るくはない。
太陽光で、キラキラもしていない。
爽やかな風も吹いていない。
音が吸い込まれていくような、暗がりと静けさだ。
だけど、心が落ち着いて、くつろいでいる。温かみも感じられる。

手を動かしながら検証していく。色を混ぜてはこれじゃない、重ねてはこうかも、というのを繰り返して、ようやく納得のいく暗い色が出せた。

(自分では上手いこと色を重ねられたと思っているけど、写真では分かりづらい…)

私は色彩に苦手意識があるのだが、今回はこの暗い色を基調に髪の色など、他の色もサクサク決められて嬉しかった。

余談だが、今回は余裕を持って制作できるはずが、3/10に発熱し、それはひと晩で下がったものの、次は息子が風邪をひいて鼻水と咳、ご丁寧にそれも伝染されて喉が痛くなり、ようやく制作に取りかかれた日には下書きの拡大コピーを盛大に間違える、というコメディー(?)ばりの展開だった。
一体、何のフラグだったんだ。

作品の提出期限は、3/22(月)だった。
事前にプロフィール情報を提出した際、自分や息子の体調のことをチラッと書いたら、担当の方からは「くれぐれもご無理なさらないように、もし期限に間に合わない場合は事前にご連絡いただけましたら、枠は確保しておきます」と、心に染み入る心遣いを頂いた。感謝しかない。
そして、土曜日に夫が息子たちを連れて一日外出してくれたから、完成させることが出来た。感謝しかない。


こうして描き上げた、私の「未来」

こうして描き上げた、私の「未来」。
タイトルは、『明かりをともす』とつけた。

作品に添えた、説明文を引用する。

明かりをともす

『未来』に想いを馳せたとき、私は人々の胸に明かりがともっているのが見えました。それはその人にしか無い、心の明かりとも呼べるものです。
新型コロナウィルスによる大きな変化を受けて、私は世界がより、「自分で感じ、自分で考える」という基本に支えられた生き方に回帰しているように感じています。それが、胸にともる明りです。
明かりは根元の子ども時代から創られ、他者へ飛ばすこともできる。
それが私の想う未来です。

そう、未来(暗がりと明かり)の根っこには「自分で感じ、自分で考える」の礎となる、子ども時代を必ず描き込みたかった。こうして引いて見ると、まるで一本の木と見えるように。

根っこがあって、育ち、未来を希求して、枝を伸ばしていく。
それが、私の想い描く「未来」だ。

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にしはら あやこ
ありがとうございます!自分も楽しく、見る人も楽しませる、よい絵を描く糧にさせていただきます!