少年とヤギ　巡る季節

春

夏

秋

少年とヤギ　巡る季節 / A boy and goats, the season to go around

きっかけは、１枚の写真でした。
草原に一人たたずむ少年の後ろ姿と、泰然と草を食むヤギの様子の対比に、私はとても感じるものがあって、春、夏、秋と描き上げました。

ここは、実在する場所です。
ここではお父さんがヤギを育て、学校の先生だったお母さんがフリースクールを営み、娘さんがシェア農園をされているのだそうです。
（ヤギときどき野菜　https://www.instagram.com/yagitoki）

ここに来る子どもはマンツーマンで勉強を見てもらったり、猫とふれあったり、畑やヤギの世話の手伝いをしたりして、一日を過ごします。

ヤギは雑草をどんどん食べ、彼らの糞は畑のたい肥となります。
もの言わぬヤギは、少年の心にどんな感情をもたらすのでしょう。

ここでゆったりと流れる時間を過ごし、いくつもの季節が巡っていった先に、彼のくつろぎがありますようにと、『祈る』気持ちで描きました。