そういういきもの
昨日、息子から呼びだしがありました。
呼び出された場所は風呂場です。
ときめかないのは、相手が息子で
場所が体育館の裏ではないからですね。
呼び出しは、告白より説教の思い出。
おだんごです。
で、説教かなと思い、注意ぐらいでした。
おかあ、ポール。です。
ポールとは金髪のカナダ生まれの35歳ではなく
野球部の味方の洗剤の名前です。
昨日、ポールがもうないから補充しといてと
言われたのに早速忘れていました。
忘れるオリンピックがあれば、かなりいい線
いきますが、残念ながらその種目はないので
この才能は、大抵謝罪に生まれ変わります。
ごめんごめん、持ってくる。
2階のクローゼットから、予備を持ち出し
風呂場の息子は年頃なんで、一応
気を遣って、脱衣場の引き戸を開ける時に
おーい、入りますよーと声をかけました。
はーいと言うので、入ると、絶妙に足をクロス
させて、さらに顔だけを風呂場の入り口から
ひょっこりはんさせている息子がいました。
ばかなの?
扉閉めて、洗剤の容器おいとけばいいじゃん。
と言いました。
すると、いや、別にいいかと思って。
とのたまいました。
別にいい人はひとまずそんな絶妙なクロス
しないんじゃないか?と質問しましたが
おかあさんは、男性でも女性でもなく
お母さんという変わった生き物だと
思ったら、もうあまり恥ずかしくない。
と言いました。
性別を超えた新たな生き物と認定されました。
あまり恥ずかしくないなら、だから
そのクロスはなんなんだ?と言うと
マナーだそうです。
昔、オムツも変えて
トイレトレーニングにも付き合った関係の
あの子と今更会わなくとも大丈夫なんで
さっさと洗剤を容器に入れました。
ちなみに、新たな生き物の息子だと
いうことはわかっているのか?
お前、相当変わっているからな。と念を押すと
うん。俺はそれはもう変わってるよと
なんなら堂々と胸を張って扉を閉めました。
お前、note案件だぞ。と声をかけると
そろそろ載らないとねと答えました。
割と名言じゃない、お母さんという生物って。
自分は、男も女も超え、
性別の概念などものともしない
生き物であると知りました。
あれは隠すのに、エピソードの露出を厭わない
17歳と44歳の本当にくだらないnoteです。