自分にキャッチフレーズをつけるなら
「自分にキャッチフレーズをつけるならどんなものですか?また、なぜそのキャッチフレーズをつけたのか、あわせて教えてください」
そんなことを問われる機会があった。
「自分のキャッチフレーズを考える」
大人になってから真面目に考えるには、少々気恥ずかしい事柄だ。しかし、課題として与えられている以上、AKBの選挙ポスターに掲げる気持ちで、頭をひねって絞り出すことを試みる。
新卒の就職活動のときは、「スポンジのような柔軟さ」をいれこむ人が異様に多かった。柔らかい頭で何事も思う存分吸収します、みたいな。集団面接の場でスポンジマンがいると、採用担当が飽き飽きした顔を隠さずに質問していたな。懐かしい。
自分の行動パターンや性格、癖などをぐるぐると考え、紙に書きだす。
仕事でも、プライベートでも初めの一歩はちょっと遅め(エンジンがかかるのに少し時間を要する)。行動する前に色々考えたり調べたりしたいから。
でも、実際に着手しはじめたら、割とスムーズに進行していく。事前に調べたりした分、滞ることは少ない。思い込んだら突っ走るところもある。
「よく考える」・・・
「考える」といえば「人間は考える葦である」・・・
「葦」・・・「足」・・・「ランニング」・・・
・・・・・・・!!!
「よく考えるランニングシューズ」!
悪くないのでは・・・?
私は考える人間であると表現できていること、ランニングシューズは走るためのグッズであって必需品ではないが、一足あれば便利な存在であること。
ランニングという最近の趣味とも絡んでいるし、「考える葦」と少しだけかかっているのも、ややウィットを感じられる(手前味噌が過ぎる)。
一度考えついて納得してしまうと、もう、これしかないように思えてくる。
ええい、と簡潔に提出文書に書き込む。
書き終え、内容を見直す。今さら、ふざけ過ぎているのではという不安も追ってくる。が、修正しようもない。これでいいのだ。都合よく、私のなかのバカボンパパが頷く。
身の回りの人のキャッチフレーズを勝手に考えてみるのも面白いかもしれない。滝沢カレンが以前にやっていた、四字熟語表現のようなセンスは到底発揮できないだろうが。
とりあえず、当分は「よく考えるランニングシューズ」(暫定)で。