
フランス絵本『小僧ババールの物語』とフランシス・プーランクの音楽が織りなす世界
皆さんは、「小僧ババールの物語」という子供向けの絵本をご存知ですか?
フランスの作家ジャン・ド・ブリュノフ(Jean de Brunhoff)によって書かれた、非常に有名な絵本です。この絵本は1931年に初めて出版され、その後、続編も多数出版されました。
また、アニメ化され、テレビでも放映されていました。
フランスの作曲家、フランシス・プーランクとブリュノフは友人で、原作の絵本に音楽をつけることに、ブリュノフは快く承諾しました。また、台本も作家ブリュノフが担当しています。ストーリーは原作に忠実ですが、「デパート」の部分のみが外されています。
私はプーランクのこの曲を全て気に入ってしまい、どうしても全曲弾きたいと思い、そのうちにナレーションまでつけてしまいました。
ナレーションはドイツ語ですが、絵本の中のテキストは日本語に訳して載せております。お楽しみいただけましたら嬉しいです。
絵本のストーリーは子供向けですが、1945年に完成したこの曲はかなり難易度が高く、単なる付け添え的存在ではなく、素晴らしいピアノ曲として成立しています。
面白いのは、連弾で弾こうとすると、偶然にも(?)可能なのです。
実際、YouTubeには2人で手分けして弾いているであろう演奏もアップされています。
子供の童話と音楽の組み合わせで、しかも一つの作品として成り立っているこのような作品は、演奏している側にとっても非常に楽しいものです。

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