ひとんちのかぞく
本を作りました。
いつかの記事にも書いたけど、私は、小さな頃から、若草物語のジョーに憧れていて、ずっとジョーになりたかった。
母が小さな頃から何度も読み聞かせてくれた、手のひらサイズの小さな若草物語は
「みて!この文章!私の書いた文章が新聞に載ったのよ!」
というジョーのセリフと、新聞の記事に載ったイラストが描かれていて、6歳の私は、猛烈に憧れた。
本が好きだった。絵本が好きだった。文章を読むのが、書くのが大好きだった。
そのまんま大人になったけど、私は作家にはなれなくて、なれなくてってゆうか、なろうともしていなくて、もう一つの夢だった「ラジオパーソナリティ」になった。
それは、それで、満足してる。
夢を叶えて歩む日々は、苦しくもあり楽しくもあり、山あり谷ありでいそがしい。
ある日突然
「あやかちゃんのnoteいいじゃん」
と言ってくれる人がいた。
その人は、わざわざその事をLINEで伝えてくれて、少し褒めて、少しアドバイスをしてくれた。
あぁ、書いてもいいんだなって、その時初めて思えたのだ。
人生ってさ、どこまで続くだろうね。
永遠にまだまだあるような気がしてるけど、みんな平等にいつか死ぬからね。
だったら、今すぐやりたいこと、やらないと、間に合わない可能性が出てくるから。
まずは、本を作らなきゃ。そう思って作ったわたしの初めての一冊は、私の小さな願いを叶える一冊でもあるんだけど、家族に対して抱いてる気持ちを残したいと思って、作った一冊だ。
もう、拗らせすぎちゃって、言葉にして伝えることができない父への想いや、母に対する感情など、文章ならスルスルと書けた。
書きながら、何度か泣いて、わたしは小さな頃から、誰よりも家族が好きだったんだってことに気づく作業だったし、
どんなに拗らせても、やっぱり私の大切な人たちなんだって、思うことができる尊い時間になった。
だから、この本は、
そんな、わたしの家族へ向けての小さなラブレターであり、
家族に対するなんらかの思いがある人たちに向けたラブレターでもあるのだ。
この本を、どこかにいる誰かが読んでくれることで、その人の家族の顔が浮かぶ、そんな一冊になればいいなと思ってる。
タイトルは
「ひとんちのかぞく」
ビーラジを聴いてる方ならお馴染みのワード
“ひとんちの◯◯”は、阿野さんが使う言葉の一つだ。
阿野さんのパワーを、少し、お借りすることで、この本が明るいものになるような気がした。
デザインとイラストは、2828さんのお二人にお願いした。
ネバマで出会ったお二人は、ネバマでは“五月雨歌劇団”という名前で出展していて、私も娘も彼女たちの作るZINEの、作品の大ファンだ。お二人は、私の素人構想を、広い心で受け入れてくれて
「人生変える一冊にしたいんです!!!!」
という、アホみたいなだけど本気なメッセージも、しっかりと受け止めてくれた。
ほんと、感謝しかない。
2828さんにご相談したのが3月のこと。
阿野さんにタイトルの相談をさせてもらったのが4月のこと。
何度も何度も、推敲をして、おととい、やっと本になって手元に届いた。
文庫サイズの小さな本は、私にとって初めての本で、嬉しいような、くすぐったいような、変な感じがしている。
私だけの力だと、心許なくて、照れ臭くて、形にできなかったかもしれないけど、
2828さんや、阿野さんの力を借りたんだから、
胸を張って、たくさんの方の手に渡るようにしていきたいなって。
どうやって、みんなに読んでもらおうかって。
数日悩んだけど、やっぱり、まずはこのnoteで、お知らせすることにした。
皆さん、私、本を作りました。
「ひとんちのかぞく」
って言います。
可愛い一冊ができました。
読むと、あなたの愛しい家族の顔が浮かぶと思います。
まずは、明日の“ほんとのはなし”というイベントから販売スタートする予定。
これから、いろいろ決まったら発信していくので、私のSNSも見てもらえると嬉しいです。
鈴木彩可のインスタグラム はこちら
デザインを担当してくれた2828さんについてはこちら。