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潰瘍性大腸炎の入院から一年経って。

入院から一年が経過した。

昨年のゴールデンウィークは、半分が入院。
半分がディズニーランドという、
なんか、天国と地獄を10日で一気に味わう、みたいな慌ただしく過ごしたのだった。

当時私は持病である潰瘍性大腸炎を大変に患っていて、
潰瘍性大腸炎歴10数年だけど、こんなに悪くなるのは初めてで、
もしかしたらもう、ダメかもしれないなと、
弱気になってしまっていた。
実際血便は止まらないし、具合も悪い。
結果的に関係あったのかどうかわかんないけど、入院直前から目も見えづらくなり、
“満身創痍”
という四文字熟語がぴったりな健康状態になっていた。

“もうダメかもしれないな” は、退院した後もしばらく続き、
ダメかもしれないけど、今少し元気でいられることに感謝しよう!と思って生きてきた。
また、いつ具合が悪くなるかはわからない。けど、その日が来るまで、なるべく前向きに過ごそう!って。
その日が来なければいいけど、もし、具合が悪くなっても落ち込まないようにしよう。
など、色んなことを考えて、日々を過ごしていたら、
あっという間に一年が過ぎた。

一年が過ぎてくれたのだ!!!!!

定期的に病院に通い、血液検査をして、少しでも不調があれば検査をする。
そんな日々は変わらないけど、それでも、一年前の自分の健康状態を知ってるから、
今は奇跡のように元気だな、と感じる。
普通に揚げ物も食べるし、好きなお菓子も食べる。
それでも、うんちは固形だし、目もしっかり見えてるのだ。
血便も、あの日以来一度もない。

それってすごくない?と思う。
私が変えたのは、食生活や生活習慣というよりも、
薬だ。
自分の体にピッタリと合う薬を見つけて、
それで、ここ10数年の中で最も元気な一年を過ごすことができた。
後から知ったことだけど、リンヴォックという薬自体は、リウマチやアトピーの患者さんに有名な薬で、
稀に「私の親が飲んでたかも」みたいな方に出会うことがあったんだけど、やっぱりそれはリウマチで、潰瘍性大腸炎で飲んでる人には出会ったことがない。
だからこそ、この薬が、私の体に合うのではないか?と、処方してくれた本谷先生には大感謝なのだ。ありがとう!本谷先生!
こんなに長い間血便を見ないのは初めてだったし、下痢がない日々も初めてだったから、何せ嬉しい。

ただ、ちょっと前に、数週間ほど下痢に悩まされた。
元気になって嬉しいな、と思っていた矢先のことだったので、
少し不安になり、先生に相談。
「何かのサインなのは間違い無いのでCTを撮りましょう。ゴールデンウィークの直前ではあるけど、すぐに枠を開けるから来れますか?」と。
こういう時の本谷先生は、速い。
すぐに看護師さんに指示をし、すぐに予約を入れてくれる。
あれよあれよという間に日程が決まり、CTスキャン当日。
腹ペコで挑んだCTスキャンの造影剤が、なんらかのアレルギーを起こして、胃液的なゲロ吐きまくりだったけど
それでも無事に検査は終了。
あとは、先生の診断を待つことになった。

ちょうど入院から一年のタイミングだから、
私の健康もここまでか!?と、不安になったのも束の間。
診断結果は、
「便秘」
だった。
いや、私下痢してるんですけど?
3週間くらい一日中下痢なんですよ?便秘じゃないです。
と答えたけど、
CTスキャンでスケスケになった私の大腸には、ギッシリと、うんこが詰まっていた。

「これと、これと、ほらここも。真っ白になってるでしょう。これ全部、うんこです。」
と、穏やかな口調で話す本谷先生は、便秘なのに何故下痢をするかという話をわかりやすく教えてくれ、
「今すぐ薬を変えましょう!とか、そういうことはありません。小魚ピーナッツと、毎食モリモリ野菜を食べてください。いいですか?ちょびちょび食べても意味がありません。モリモリ食べてください。そして7月にまた来てくださいねー!」
と、言ってあっさり見送ってくれた。

下痢なのに便秘…
便秘なのに下痢…
私の腸の弱さというか、拗らせ方というか、そういうものに改めて直面するも、
とりあえずなんともなくてよかった!

今は、なるべく、野菜をモリモリ食べる生活を送っている。

に、しても、健康って、最も大切なことだなと、改めて思い知らされる。
気持ちだけ元気でも意味がないし、
どんなにやりたいことがあっても、健康な体がなくては叶わないのだから。

寛解…は難しいかもしれない。
でも、「また来年のGWまで、元気に過ごそう!」
くらいの目標なら叶うかも!
今の私は去年より何百倍も前向きだ。

明るく過ごすことが、何よりも自分の体を強くしてくれるような気もしてる。


当時の心境とか、状況とか。

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