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自己肯定感ってやつ

なんかさ、他人の言葉って強く聞こえるんだよね。
これは、なんでなのか?色々考えてみたけど、
自分が自分を肯定する言葉を持ってないからなのかな?って。
それを意識して、自分が自分を肯定し続けたら、他人の言葉は耳に入ってこなくなってきた。
いわゆるこれを「自己肯定感」なんていうんだと思うんだけど、
「自己肯定感」とか言われるとさ、元々持ち合わせているものみたいに思えちゃうじゃん。
「才能」とか「性格」みたいなさ。
「自己肯定感」も、そもそも、生まれつきとか、育った環境とかで身につけているもの、みたいに思っていたんだけど、
多分違ったな。

元々はそんなに自己肯定感は高くない。
私は常に叱られて育ったと感じていたし、勉強も運動もそんなにできないと思っていた。
どれもこれも別に、そんなことなかったはずなんだけど、
やたらとそう思って生きてきた。
その頃は、私は、私の周りにいる人の言葉を鵜呑みにして、
自分がものすごいダメな人間だと思い込んでいた。
私の周りに私を否定することが多かったことも問題だし、
もっというと肯定的な人だっていたはずなのに、そういう言葉は、心に残らなくて、
否定の言葉ばかり信じていた時期があるんだよね。
だから、すごく、人生にも悲観していた気がする。
今じゃ考えられないけど。


「自分のことを自分が肯定してあげる」ようになったのは、結婚してからだと思う。
私は、結婚してから、みるみる元気になった人間で、それはなぜかというと、
結婚した相手が、
私が何者であったても、いや逆に何者でなかったとしても、別に良いと言ってくれる人だったからだ。
私を好きでいてくれる。
私の頭が悪くても、私を好きでいてくれるし、
私の服がダサくても、私を好きでいてくれる。

別にそれを口で説明してくれたことなんてないけど、
多分そうだな、と実感できたあたりから、
みるみる元気になった。

なんだ!私はそのままでも大丈夫なのか!って。

相手は私を愛してくれているのがわかるから、私は安心して、相手のことも、自分のことも愛することができるようになった。
それは、すごい発見だった。
愛し愛されることの大切さもあるけど
「安心感」というのは、人間にとって最も大切なことなような気がするな。

そういうことに気がついた頃から、
私は、私を肯定する言葉を見つけ始めた。


まず、なぜ私は私のことをダメだと思っていたよか。
考えてみると単純で、
“あの子よりも仕事がないから”とか
“あの人に、あやかは何にもないって言われたから”とか
“特技がないから”とか
なんか、そういうフワッとしたことが、自分の首を絞めていることに気がついた。

それを、一つ一つ、思い起こして
“や、でも仕事あるじゃん?別に。誰かと比べなくて良くない?”とか
“あの人は、私の何なわけ!?黙っとけくらいの気持ちで良くね?”とか
“特技ってなんだよ!笑っときゃいいだろ!”みたいに、変換しながら、自分を鼓舞してきた。

瞬間瞬間は、傷ついた自分と向き合うから、やたらと辛くて、泣いてしまったり、凹んだりするんだけど、
そういう、自分の本音と向き合う作業で、自分を癒すことができたりしたんだ。
そして、誰かが言った言葉を思い出して、
悲しくなったり憤慨したりもしつつ、
何故相手は、そういうことを、言ったのかな?ということを考えると、より、優しい気持ちになれた。
相手には相手の、弱い部分があったりするからだ。
言われて傷ついた言葉を羅列しながら、
私を傷つけなければいけなかった意味を探す。
だけど意味なんて、多分なくて、
なければないほど、相手の弱さみたいな部分を垣間見たような気がしたな。

こうやって、一つ一つ思い出して、一人一人の顔も思い出して、噛み砕いていくと、
みんな、それぞれの人生を生きてるんだなぁと思える。
全部勝手な解釈に過ぎないのだけど、
相手も私に勝手なことを言ったのだ。
あの人にも私を否定しなければいけない人生があったのだ、と。勝手に解釈することで、
いろんな人の人生に触れた気がして、壮大な気分になったりもした。

結局私は、みんなの人生を生きるわけじゃないからさ。
私は「私の人生」を思い切り生きるしかないんだなーって思うと、やたらと前向きにな気分になれたし、まぁいっか!って思えることも増えた。
だって人の目ばかり気にしてたって仕方ないでしょう。
その人と生きていくわけではないんだから。

こうやって自分と対峙していく中で、人の声が気にならなくなったし、相手のことを嫌いすぎることも無くなった。
相手は相手、自分は自分なんだなって、境界線ができて、
そうすることで自分のことを肯定してあげられるようになったんだと思う。


未だにさ、他人の言葉に傷つくこともあるし、
うーんって悩むこともある。
あるどころか絶えない。

でも、きっと、大丈夫だと思う。
私は自分の人生を肯定してあげられる。
なぜなら、私は、私の人生を肯定する方法を知ってるって思うから。

人生って、長いようであっという間。
私は私の人生を生きていこうって思う。

その人生の中に、家族がいる。
私が何者でなくても愛してくれる、
夫や、子供たちがいてくれる。

それだけで充分なのだと、思えるようになって、私は随分と強くなれたのだ!

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