アラフィフ姉妹の更年期談義
私には年子の姉がいる。私49歳、姉50歳。
気づいたら二人ともおばちゃんになっていた!正月や何かの記念日などで実家にみんなで集まり顔を合わせること年に数回。お互い仕事と家庭を持っていてあまり時間に余裕もなかったせいか、外でゆっくり会うのは久しぶり。
似ているところもあるけど、違うところが結構ある。
生まれてからおよそ半世紀の間、一緒に暮らしていたのは20年ちょっと。大人になってからはほぼ違う生活環境にいるんだから、趣味も味覚も価値観も違っていて当たり前だ。
仕事を定年まで続けたい姉と早めに区切りをつけたい妹
公立の保育園に勤めて30年になる姉は昨年副園長になった。年齢順で誰でもなれるのよと言っていたけど、これまできちんと勤めていたからこそのポジションだと思う。
最近、セカンドキャリアとか、第二の人生を考えあれこれ模索している私は、友人ともいつまで働くかという話をしているから何気なく聞いてみた。
「いつまで働くの?」
するとそんなこと聞く?と言うように目を丸くして「えー、そりゃ定年までよ、しかも65歳に定年が延長されるの!」と嬉しそうに即答してきた。
おぉ、なんとスバラシイ!
姉には仕事によるストレスがないらしい。いや本当はあるかもしれないけど、口にしたのは、「副園長になるとお散歩行ったり、子どもたちと触れ合う時間が減ってつまんない」というくらい。保育園にのプール開きでは、プールにどじょう(食用)を放ち、子どもたちが“どじょうすくい“をしたとか。余ったどじょうを持ち帰り、飼っている金魚の鉢に同居させたと喜んで写真を見せてくれるそんな姉である。
定年まで保育園にいるで正解だと思う。
子育てほぼ卒業の姉と子育て真っ最中の妹
姉の子どもは長女社会人一年目、長男大学2年、次女高校3年の3人。24歳で結婚して、33歳までに3人出産という、割と順調に家族が増えていったタイプ。
私は姉が3人を産み終えて7年経ってようやく第一子を産んだという時間差攻撃。姉のベビー用品の恩恵には預からなかったけど、育児サポーターとしての母を取り合うことがなくて良かったかも。
ちなみに姉が育児奮闘中に、私といえば夜な夜な出歩き、旅行を楽しみ、習い事に勤しんでいた。だから今「趣味が欲しいのよぉ」と言う姉に、これまで私が試した趣味になり得なかった習い事(フラメンコとかガラス彫りとかウクレレとか)のずっこけ話をしたら、何かやろうと興味津々の様子。
これからどんな50の手習いを始めるのか楽しみだ。
更年期に無関心な姉と更年期について伝えたい妹
私「更年期どうよ?」
姉「うーん、感じないな」
閉経の年齢の中央値が50.54歳でその前後5年の合わせて10年が更年期だから、私たちは更年期ど真ん中チーム。でも生理痛はあるけど、PMSってなに?って聞くくらいあまりホルモンの揺れに影響を受けないタイプらしい。更年期は誰もが通る道だけど、症状の出方や感じ方は個人差があるから、無頓着になる人だってそれはいる。そういえば母も「更年期私にはなかったわ、だって忙しかったから」と言っていた。(忙しいとか暇だというのは更年期症状に関係ない)
更年期について勉強し、更年期サポートを始めようという私はこの世代に起こる不調やその対処法について、持てる知識を余すことなく伝えたい!と思ったのだが、そんなに熱弁する必要はなさそうだった。
最近、その深さを学んだ漢方薬についても、エクオールの話もしたかったけど今度聞かれた時にしようっと。
アラフィフ姉妹のおしゃべりの最後は、親のこと
何を始めるにも遅すぎることはないけれど、出産と親孝行はタイムリミットがあるっていうのはなるほどなと思う。
2年前には父が肺がんになり、もうダメかと思ったように、いつ何があるか分からないから、思い立ったら親孝行だねって話をしている。
そういえば、両親の行きたいところってどこだろう。旅行の話もコロナが落ち着いた今だからできるかも。そして元気なうちにしておいた方がいいという治療や介護、葬儀の希望なんかを温泉に入ってビールでも飲みながら話したいものだ。
明日はちょうど母の誕生日。プレゼントを二人で選び、そういえば今月父の日もあったよね、と言いながら父の日のプレゼントを買うのはなぜか忘れて帰ったのでした。
アラフィフですから、忘れん坊です。
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