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福田平八郎展-またしても開期ギリギリに行ってきた-

こんにちは。

行ってきましたよ。

山種美術館で開催中の、

【特別展】没後50周年
  福田平八郎×琳派

まだ源氏物語関屋澪標図屏風の後編もまだ更新してない…ですが!

さらっと感想を。

今回は福田平八郎の没後50年ということで、
平八郎の創作の黎明期から晩年を追える構成になっています。
また琳派に傾倒していたということで、
(自身の作風を「写実を基本にした装飾画」とかたっていたんだそう *会場のキャプションと展覧会図録より)
俵屋宗達、酒井抱一、鈴木其一の作品、
そして山種所蔵の近現代作家の作品から、近現代の”琳派的な造形”についても体験できます。

今、当ブログの『バクアゲ』第三回の更新のために、琳派とやまと絵について色々と考えている関係で、
今回の展示を見ながらちょっと考えさせられた点が一つ。

琳派の説明でよく、「モチーフをリズミカルに配置」というものがあります。
確かにそうなのですが、
絵画において、そうでないものが果たしてあるでしょうか。
優れた絵画ほど、画面の中でのモチーフの配置が吟味されています。
まして遠近法をあまり使わないのやまと絵では、モチーフを散りばめるように配置するというのは、琳派誕生より以前からありました。

そうすると、琳派と伝統的なやまと絵とはどこが違うのか?
ここは単なる感想を言いたいのであまり深掘りはしませんが、

何を削ぎ落としているのか

ポイントはそこにあるのではとおもうのです。

そこで琳派のもう一つの特性としてよく挙げられるのが“トリミング”ですね。

しかしトリミングは果たして何から、どこから切りもとられているのか。
なぜ切り取られても、その状態のものを我々日本人は美しいと思うのか。
今回は感想なので、深掘りはしませんが、考えは尽きません。

さて今回私が最も興奮したのは、鈴木其一。
かもしれません!!
いやもー師匠を上回る線の美しさ!
肥痩自在!!!
ひよこの太く柔らかい線もかわいすぎ!!!
…ワタクシ失神しそうでした。

現代作家では牧進さんの『寒庭聖雪』が気に入りました!
雪国生まれの私としては、雪の結晶の装飾はピンときちゃうなぁ~~

そんなところで、

福田平八郎展は、明日12/8までです!

いそげ!!!!