カシミール旅行記②「スリナガル街歩き」
カシミールの旅2日目。
スリナガルの空は昨日と同じくどんよりと曇っていて雨もパラパラと降っていた。
この時期はずっとこんな感じの天気なのかもしれない。
私は宿泊に朝食を付けていなかったので、外に朝ごはんを食べに行くことにした。
実は前日にGoogle Mapや、インドの食べログアプリZomatoなどを駆使し、美味しそうなカフェやベーカリ、レストランを見つけてはポチポチと星マークを付けていたので、私のGoogleスリナガルマップは既に星だらけだった。
ベーカリーに行くことを話すと友人も同行するというので一緒に行くことにした。
雨は小降りだったのでまた歩いていくことに。
前回の記事でも書いたが私は初めての街に行ったらとにかく歩くようにしている。
そうすることで街の地理や雰囲気がわかるから。
とはいいつつも、小雨が降っている中、歩いていきたいという私の意見を快く承諾してくれた友人には感謝だ。
普通の人だったら嫌がると思う。笑
ホテルを出てすぐ裏側にとても味のあるチャイ屋さんがあった。
ほら!こういうのを見つけられるのが歩きのいいところでしょ?
昨日のカシミールティーKahwaとは違いこちらはデリーと同じくミルクを使った普通のチャイ。
チャイの味はデリーと同じだが、写真でもわかるように美味しそうなパンがたくさん並んでいる!
デリーのチャイ屋にこんなに沢山のパンは並んでいない。文化の違いだなー。
そしてチャイ屋の兄ちゃんがイケメンなのもポイントだ!
カシミールの人たちは全体的に肌の色が白く、彫が深い顔立ちで、イケメンと美女が多い。
中東系というか、平井堅顔というか、テルマエ・ロマエ感というか…
とにかくどこを見渡してもイケメンと美女であふれていて眼福である☺
目的のベーカリーには徒歩15分くらいで到着するはずだった。
しかしGoogle Map上ではもうすぐ近くにあるはずなのだが、なんだかどんどん住宅街に入っていってベーカリーの「ベ」の字も見当たらない…。
ほら!こうゆうことも起こるのが歩きの…いいところではないね…雨結構降ってきたしね…寒いね。
ごめんね友人…。
Google Mapを再度よく見るとクチコミ情報が2年前で止まっていた。
しまった…。もう潰れてしまった店なのかも…。
”クチコミ情報の更新度合いを確認しておくことは重要”ということを学ぶ。
住宅街をきょろきょろと彷徨う私たち。
家の人がわざわざ出てきて「どうしたの?」と聞いてくれたりした。
地元の人の優しさにほっこり。
結局何人かに聞いたのだが、明確な答えが返ってこなかったので目指していたベーカリーは諦めることに。
大丈夫。私のGoogleスリナガルマップにはまだまだ無数の星マークが眠っているのさ‥‥。
結局そこから一番近い別のカフェに行くことにした。
結論から言うと、このカフェがめちゃめちゃ大当たりだった✨
見て!これ!表参道のカフェちゃいます??
このカフェ”papparoti”はこの”Buns”と呼ばれるまるいパンがイチオシなようで、日本で言うとスイートブールみたいな感じ。
外はサクサクのクッキー生地で中はふわっとしている。
中には空洞があり溶けたバターがじゅわっと染み出す…✨
今思い出してもよだれが垂れそうだ…。
今までインドで食べたパンの中で一番おいしかった。
日本に出店しても勝負できる味だと思う!
道端のチャイ屋さんにもパンがたくさん並んでいたし、カシミールはパンの種類がとても豊富で、どれもこれも全部とても美味しい。
パンが美味しい町カシミール✨
私はとにかくこのBunsが気に入り、このカフェには旅中3度も通ってしまうのだった。
元々目指していたお店にたどり着けなかったことで、とても美味しいパンが食べられるお店を見つけられた。
これも旅の楽しみだな。
カフェでゆっくりした後、友人は仕事があるということで午後からは別行動に。
私はスリナガルの中心街ラール・チョークを目指した。
そこにどうしても見たいものがあったからだ。
それがこの時計台。
実はこの時計台は私がカシミールに興味を持つきっかけとなった映画「Haider」に出てくるロケ地なのである。
⇧これが映画のシーン。
主演のシャーヒド・カプールが狂気をはらんだ表情で民衆に演説する重要なシーンだ。
映画ファンならばわかると思うのだが、ロケ地というものはテンションが上がる!!
「ここであの俳優が、あのシーンを!!…」とか、
「この角度のこの画角で撮影されたのか!!…」など、思いを馳せるだけでご飯3杯はいける!
ちなみに現在の実物の時計台は茶色だが、その昔は白だったらしく、当時の古い時計台を演出するために映画は合成映像らしい。
また、時計台と言いながら肝心の時計がないのだが、2019年のカシミールの自治権剥奪時にデモがおこりその際に時計は落ちてしまったそうだ。
美味しいパンも食べられたし、ロケ地も見れたし、もう今日は大満足!
といきたいところだったが、この日の私にはもう一つミッションがあった。
実は翌日スリナガルから西の雪山グルマルグという場所に行く予定だったのだが、私は今回の旅でスリッポンしか履いてこなかったのである。
小雨が降る中街歩きしているだけで既に水が沁みてきているスリッポン…。
こんなんで雪山に行ったら大変だ。
私はブーツを調達することにした。
幸いなことにこのラール・チョークは一番の賑わいをみせる中心街!靴屋がたくさんあった。
何件目かの靴屋でこれぞまさに!!という靴を発見した!
まさに雪山の雪山による雪山のためのブーツ!!
お値段なんと1300Rs(日本円2000円程)!
安いし結構カワイイ。
サイズも丁度あったので買うことにした。
会計が終わると靴屋のおじさんが珍しそうに私の顔を見てどこ出身だ?と尋ねてきた。
私が日本だと答えるととても嬉しそうに、片言の英語で色々と尋ねてきて、「おい!チャイ飲むか?」と言ってカップになみなみに注いだチャイをごちそうしてくれた。
こういう地元の人の好意はとても嬉しい。
道に迷ったときもわざわざ家から出てきて道を教えてくれたり、カシミール旅2日目にして関わったカシミールの人たちはみんなとても優しくて、昨日少し感じていた緊張感はどんどん薄れていき、カシミールがどんどん好きになっていく…。
翌日はまさかのインドで雪山だ!!
⇩街歩きおまけ⇩
カシミールもふもふ子犬
夜ご飯に食べたカシミールプラオ。
右上に見える銀杏みたいなものはアーモンド!カシミールティーにもアーモンドが入っていたし、カシミールの食事にはアーモンドが欠かせないみたい🎵