永井あやか

「30歳になるまでにしたいこと」これからの30年の人生を考えるために、日本を離れてロンドンで暮らす29歳のわたしの記録。

永井あやか

「30歳になるまでにしたいこと」これからの30年の人生を考えるために、日本を離れてロンドンで暮らす29歳のわたしの記録。

マガジン

  • 交換日記:どこで誰とどう暮らす?

    • 1本

    4人の同世代が、家から人生の選択肢について考える交換日記。

  • わたしの未来家族計画

    「家族」の選択肢について考えています

最近の記事

「ひとりより自由な家族の形」をわたしは知っている

25歳の時、わたしは両親に離婚を提案した。事前に妹と相談をしてふたりから提案をした。それに合意した両親は実際に離婚を成立させ、私たち家族は大きな一幕を閉じた。 離婚に対して悲観的なイメージを持つ人もいるかもしれないが、私たち家族にとっては未来に向かうための一歩だった。 この決断を家族の全員でできたことが、とても意味あることだった。 そして5年経った今、改めて家族の関係性を見て、みんなで最善の決断をできたのだと心から思える。 私たち家族は自分たちで終わりをつくることによ

    • 「死」という人生の終焉から見えたこと

      今年は近しい大切な人たちの終焉を何度も見届ける年となった。 それはとても大きな悲しさが伴うものだったけど、それはそれは素晴らしい最期で、その生き様に感動するほどのものだった。 こんなにも静かで深く愛に満ちた人生の最期を見届ける機会に恵まれたことに、感謝の気持ちさえ溢れた。 これらの「死」の経験は、とても大きな意味を持つものだった。 信じられない気持ちにもなるけれど、全ての人の命は有限で、必ずいつか最期のその日を迎える。生きている時間の中で、何ができるのか。 「生き様

      • 住みたい場所から選ぶ人生

        同世代の4人ではじめます、「家」から人生の選択肢について考えていく往復書簡。 30代になった私たちは、今まで以上に「家」について考えるようになった。東京に住みながらも、このまま東京に住み続けるのかと疑問に思ったり。結婚して子供たちと暮らしながら、家族にとって一番いい住まいはどこなのかと考えたり。海外に住みながら、日本に帰るかを悩んだり。二拠点生活の中で、故郷について考えたり。 私たちは近しい問題意識や生活に対する価値観を持ちながら、それぞれが家や暮らしやその中での人との関

        • 家族をつなぐイギリスの一杯の紅茶

          Would you like a cup of tea? その家では毎日のようにこの会話が、何度も何度も登場する。本当に、1日に6回くらい。 紅茶はいかがですか? と聞きながら家族の誰かがお湯を入れて準備する。 はじめましての時も。 寝坊して朝リビングに行った時も。 お昼に勉強している時も。 仕事から帰ってきた時も。 夜ご飯の後も。 家族の誰がみんなに聞く、合言葉。 Would you like a cup of tea? ここはわたしがイギリス生活の始まりでお

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        • 交換日記:どこで誰とどう暮らす?
          1本
        • わたしの未来家族計画
          6本

        記事

          女性も男性も愛す、ロンドンの自由な女の子の世界

          見るからに美しく女優のような顔立ちの彼女は、その場所にいる男女みんなが大好きになってしまうチャーミングさと自分の揺るぎないスタイルがあった。 彼女の世界はとても自由で、感情的で、いつも話を聞いているだけでおもしろい。 ロンドンに来てばかりですべてに緊張していたわたしはネイティブのみんなと上手く話せないことに落ち込んでいたけれど、彼女にそのことを話すと「あやかが英語を話せないなんて気付いてなかった!coolなだけだと思ってた、話せてるよ🤍」と返ってきた。 なるほど英語を話

          女性も男性も愛す、ロンドンの自由な女の子の世界

          「わたしの未来家族計画」から1年、ずっと考えていたこと

          あれからちょうど1年。わたしは会社を退職してロンドンに引っ越しをする前に「わたしの未来家族計画」という企画のクラウドファンディングをしました。それは家族の選択肢について世界で取材をしたいというもの。これからの家族やその暮らしの在り方を考えたいというものでした。 何度もお伝えしていますが、まだ形も見えていなかったような企画を信じて応援してくださったみなさんの愛はずっと忘れません。本当に感謝しています。 そのクラウドファンディングから1年が経って、わたしはようやく自分の言葉を

          「わたしの未来家族計画」から1年、ずっと考えていたこと

          たくさんの変化を選べた、6月

          冬のロンドンを超えて春を経て、6月はたくさんの変化を迎え入れる月になった。 もちろん変化は自分が選ばないと起きることはない。特にひとりで海外にいると、不安定な環境から自分を守りたい本能のようなものが生まれて、なるべくその環境をキープしたい気持ちになる。そりゃそうだ(笑) だけど人生でもうこんな時間はないかもしれない、わざわざここまで来ているんだから、と自分で自分の背中を押す。30歳になるまでにしたいことがあるんだから、っていうのは自分を前に進めるための合言葉。 6月、わ

          たくさんの変化を選べた、6月

          30歳になるまでにしたいこと

          29歳。人生で何度も立ち戻る1年になると思う。 年齢なんて関係ないというけれど、年齢は積み重ねた時間であることはたしかでわたしは意味のあるものだと感じている。そしてその時間を積み重ねることは、とても豊かなことだとも感じている。 わたしは先月29歳になった。20代最後、なんて考える時代でもないけれど、女性である自分としても今までとは違った特別な感情が自分の中にはある。 大学を卒業して東京に出て会社で働き28歳になっていたわたしは、一度すべてを手放さないと次には進めないと思

          30歳になるまでにしたいこと

          「わたしの未来家族計画」のはじまりを振り返って

          クラウドファンディング「わたしの未来家族計画」を支援してくださった皆さん。改めて、本当にありがとうございました。 このクラウドファンディングは、わたし自身の家族への問いから、世界の中で家族の選択肢を取材したいというものでした。そしてそのプロジェクトをはじめる前に、今のわたしの家族観を表現する小さな展示会を開催したいというものでした。 おかげさまで200万円以上の支援が集まり、まずは無事に東京と神戸で展示会を開催することができました! クラウドファンディングの後わたしはロ

          「わたしの未来家族計画」のはじまりを振り返って

          退職してロンドンへ。5年間かけて食の視点から見えた未来

          この夏からロンドンへ移住することになり、新卒から5年間働いた会社カフェ・カンパニーを6月末で卒業します。仕事とはいえ、この5年間は仕事の時間が人生そのもの、人生のすべてのような時間でした。 出会った沢山の方々が、未熟だったわたしを大きな心で育ててくださったことを本当に心から感謝しています。そして合わせてになり恐縮ですが、みなさんに直接お伝えできずこの日を迎えたことをお詫び申し上げます。 会社では主に新規事業企画を担当。「おいしい」という食の視点から未来を考えていくことが仕

          退職してロンドンへ。5年間かけて食の視点から見えた未来

          料理もしなかったわたしが恋した「食」の世界

          新卒でカフェ・カンパニーというCAFEをつくる会社に入り、今は4年目の冬。まさか4年も続くなんて!と周りのみんなにはびっくりされるけど、同じ場所で考えつくり積み重ね続けることでしか生まれない価値に気付き、今ではここにいる理由がいくつもある。 会社では主に新規事業の企画やコミュニティデザインをしてきた。だけどこの会社に入ったとき、私は「食」というものに興味があったわけではなかった。そんなことわざわざ言わなくてもいいのだけど、自分の中ではなぜここにいるのかということに深くつなが

          料理もしなかったわたしが恋した「食」の世界

          母という”役割”ではなく母という”生き方”

          今日は母の日。早く寝ようと思い床に就いたものの、母を想い、母が教えてくれたことに考えが巡ってしまい、はっとしたので日記に書いてみることにした。滑り込み、母の日の日記。 わたしたちの母は「自分の人生は自分で楽しんでね」というのが口癖で、小さい頃から自分の意志で人生を選択することが一番だと教えてくれた。それはとても素敵なことだと思っていて、自分自身でもそれがどういうことなのかということを何度も考えながら生きてきた。 どんな家族観の中で育ったかは、もし興味があればこの記事を読ん

          母という”役割”ではなく母という”生き方”

          わたしの新しい家族記念日

          両親の結婚記念日。わたしが25歳を迎える年。わたしは妹と一緒に、両親に"離婚"という選択を提案しました。 そんな自分にとって、家族にとって、意味のある年に、IWAIという場所をつくったCRAZYの山川咲さんから「あやかのお誕生日会を開こう!」と素敵な提案を頂き、ご縁あって先日25歳のアニバーサリーパーティーを開催しました。 参加してくれた人たちは「25歳のわたしの中の25人のわたし」というコンセプトから思い浮かんだ、どこかで深くでつながっていると感じさせてくれる、わたしの

          わたしの新しい家族記念日