なにをしたらいいかわからない
ポジティブになる言葉も
モチベーションがあがる言葉も聞いた。
全ての核心に触れそうなものも見て
人生はたしかに素晴らしいものかもしれないとも思えた。
けれど、じゃぁわたしは
なにをしたらいいのだろうか。
日常という繰り返しのような連続する日々の中で。
なにをしたらいいのかわからない。
そんな漠然とした思いが心のどこかにいるとき、その形はとても小さいけれど、どれだけ隅に追いやっても決して無視させてはくれない。
なぜ、”なにをしたらいいのかわからない“という思いにとらわれるのだろうか。
なにがその思いを生み出しているのだろうか。
きっとひとりひとりにその思いを生んだ種があるのだと思う。
そしてたった今、わたし自身ができることは今この瞬間、瞬間を受け入れて生きることだろう。
受け入れ難い現実も、現象もたくさんある。
絶望することも、希望を感じられないこともある。
前向きではない感情や現状は苦く、逃げたくなるかもしれないけれどしっかりと噛み締めて味わい尽くしてみる。
そんな連続の日々になにが待っているのかは、誰もわからない。
けれど、いつかの未来を待って、焦がれてみてもそれもまた苦しいものではないだろうか。
今を生きることは、見たくないものを直視しなければならないことかもしれない。
ただ、なにをするにも今”この瞬間“という、数十年かけて築き上げてきた自分自身とともに生きていかなければならないのだ。
いつも瞬間、瞬間に自分は数十年の集大成を更新している。
だから、少しずつ自分を受け入れて、目の前のことを感じきり、自分の心を感じて生きていくことがひとつの答えなのかもしれない。
派手ではなく、時に苦しいかもしれないけれど、味わうごとに地味深い。
いそがずに、ゆっくりと。
雪解けのように、自然のリズムのように。