【楽典】おさえておきたい音楽用語【音楽理論】
最近感じている事。
レッスンで「YouTubeで言っていたことと違う・・・」
「YouTubeではこういう練習方法が良いって言ってました!」という生徒さん増えたなーと。
確かに、昨今YouTubeで奏法のノウハウを伝えている動画ってありふれていますよね。
もちろん、専門家がYouTubeで情報発信してくれる事は、ありがたい内容なんだけれど。
ただ、特に感じるのが、その中で『やりたい技術のみつまみ食い(?)してなぁなぁにしたまま進んじゃう』ビギナーが多い気がする。
YouTubeなどの動画コンテンツは、あくまで個人に向けてのオンラインレッスンではありません。
ですので、個々によって本当に今必要な情報かは、はやりレッスンでないと空回りしてしまうデメリットも背中合わせなんです。。
YouTubeのメリットは、『技術を手っ取り早く知る事ができる』のですが、『体系化』して学ぶ事が難しいという弊害が出てきます。
そして変な癖がついてから初めてレッスンに来られる方も多いので、そこを修正するのに時間がかかったり・・・。
結局何が言いたいのかというと、『最初こそレッスンを受ける事が重要!!』なのです。
何かを始める時、『体系化できるか』は、かなーり重要ですので、ぜひ今から楽器を始める方!
最初こそ、レッスン受講してみて!!
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さぁ、前置きが長くなりましたが、今回はどの楽器も共通する内容です♪
本日は『音楽用語』についてのお話し。
あなたは音楽用語を普段どのくらい目にしていますか?
また、その音楽用語の意味をスルーせずに、ちゃんとチェックしているでしょうか?
楽語ひとつとっても「表現支持」なのか、「テンポ表示」なのか意味合いが異なります。
本日は、よく出てくる楽語を抽出して、意味合いだけでなく、『使い分け』できるように、種類と応用問題も触れていこうと思います。
既に有益な情報なので(←自分で言う)、「いいね!」&「フォロー」よろしくお願いしますよ!?
それではまいりましょう!!
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<楽語で速さを示す方法>
●基礎用語
まずは、テンポを支持する表現となる用語が以下に挙げられます。(※一部になります)
・Lento、Largo、Adagio、→遅く
・Andante→歩く速さと言われますが、やや遅く、ゆったりなどの曖昧な意味合いも含みます
・Moderato→中間くらい、ほどよいテンポ
・Allegro、Vivace、Presto→速く
※Andantio、Allegrettoなどは省く
●接続
楽語のほとんどはイタリア語が主流になります。
先ほどの基礎用語では、言葉足らずな場合、【付加語・接続語】がついた表現が登場してきます。
主な接続語は、以下になります。
・molto→きわめて
・assai→じゅうぶんに
・poco、un poco→すこし
・non troppo、nontanto→はなはだしくなく
・sempre→常に
・ma→しかし
・quasi→〜のように
●基礎用語+接続
そして、先述でお伝えした「基礎用語」と先ほどの「接続語」を組み合わせた表現が、以下になります。
・molto Allegro→きわめて速く
・Adagio assai→きわめて遅く
・Allegro non troppo→はなはだしくなく速く
・Lento ma non tanto→遅く、しかしあまりに遅すぎないように
・Poco Adagio quai Andante→アンダンテのように少し遅めに
※接続語が必ずしも基礎用語の前にくるとは限りません
これだけでも、譜面上に登場してきた経験があるのではないでしょうか?
この微妙なニュアンスが混乱しやすいので時々振り返ってみると良いでしょう^^;
<速さを次第に変化させたい時>
先ほど紹介した楽語のほどんとは「速さを支持した楽語」になります。
ただ、楽曲って最初から最後まで同じテンポのまま、、って曲だけではないですよね?
このフレーズ部分はだんだん速く(テンポアップ)したい!
このフレーズはだんだんテンポを緩めて終結部分を完成させたい!など。
楽語で表したい時、どんな言葉が使われるのかを取り上げていきます。
※一部のみの紹介になるので、悪しからず
●次第に速くしたい場合
・accelerando(略すとaccel.)→次第に速く
・stringendo→次第に急迫して
●次第に遅くしたい場合
・ritardando(略してrit)、rallentando→次第に遅く
全ては紹介しきれませんが、上記よく出てくる用語になりますので、チェキっておきましょう。
●さらに具体化したもの
ややこしいですが、さらに細分化すると以下の表現も登場してきます。
・dim.e rit→次第に弱めながら遅くする
・rit.e cresc→次第に遅めながら強くする
・smorzando、perdendosi→消え入るように
・calando→次第に穏やかに
・allargando→次第に幅広く
このように、譜面上、必要な箇所に具体化した言葉が表記されます。
<曲想・表現を支持した楽語>
ここまで、速さに関しての楽語を中心に紹介しました。
ここからは、演奏の奏法に関する支持・音楽的表現を示す楽語を一部紹介してまいります!
こちらの方が多いので、ほんの一部になります。
練習問題も用意しておりますので、ぜひチャレンジしてみてね♪
●よく出てくる楽語
・affettuoso→愛情を込めて
・arioso→歌うように
・comodo→気楽に・適宜に
・elegiaco→悲しみを訴えるように
・dolente→悲しげに
・marciale→行進曲風に
・serioso→厳粛に
・nobilmente→上品に
まだまだたーくさんあります。
<ここで問題!あなたは全て答えられるかな?>
ここで3つの楽語を出題!まずは調べる前に考えて予想してみましょう♪
●問題
①grave
②feroce
③con grazia
①〜③の意味をそれぞれ考えてみましょう!
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●解答
それでは、正解を発表します!
①grave
→重々しく・厳かに
②feroce
→野生的に・激しく
③con grazia
→優雅に・気品を持って
あなたはいくつ正解できたかな?
<より具体的な奏法支持>
奏法をより細かく、現実的な内容として、下記もよく出てきます。
楽器によるのかもしれませんが、ピアノ・管楽器の譜面ではよく耳にしますね。
・glissando(略してgliss.)
→高さの異なる2音間を滑らせて経過音のように演奏する事を指示された楽語です。
その他よく出てくる指示楽語としては
・marcato→1つずつの音をはっきり奏でる
・portamento→高さが異なる音へなめらかに移行
・sostenuto→それぞれの音を十分に保つ
<楽器別 これはおさえておきたい楽語!>
最後に、それぞれの楽器パートに出てくる楽語を紹介します。
これも一部の紹介になりますが、ぜひご自身の楽器の部分だけでもチェックしておきましょう!!
●ピアノ
・pedal(略してped.)→ペダルを使用する
・una corda→弱音ペダルを使用して
・tre corde→弱音ペダルは使用しない
●弦楽器
・pizzicato→指で弦をはじいて奏する
・arco→弓を使って奏する
●声楽
・mezzavoce→半分の声で
・sotto voce→やわらかい声で
<まとめ>
長くなりましたが、本日は音楽用語をいくつか紹介してみました♪
覚えておいて損はないので、ぜひ譜読み前に必ず楽語はチェックしておきましょう。
さぁ、あなたのお手元にある譜面にはなんて書かれているかな?
本日は楽語中心でしたが、譜面に記された「記号」についても触れていこうと考えております。
メッセージ・情報がぎっしり詰まった楽譜。
改めて楽譜の重要さと、楽譜を通じてどう咀嚼していくか、本日も向き合っていきましょう( ´∀`)
それでは、また次のお話しで♪
「いいね!」&「フォロー」よろしくねん。