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音量調節を難しく考えていないか
今年もよろしくお願いします🎵
いつもレッスンをご受講いただいている生徒さんがいるからこそ、私としても日々学ぶ事が多く、本当に感謝しています。
そんなあるレッスンのひととき、「pやmfって理論ではわかるんだけど、いまいちしっくり理解までいっていないような気がする」との話になりました。
<pp、p、mfと一口に言うけれど>
確か、よく教科書や教則本ではpは「弱く」とかmfだと「やや強く」と記載されている事が多いですよね。
これ、管楽器で特に注意なのが「弱く=息のスピードも弱く」と変換されてしまう事が非常に多く、捉え方によっては奏法に支障が出てしまう可能性もあります、、。
<ヒントは自身の声量!?>
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そこで、具体的に具現化できる方法はないかと思ったが、私たちが普段使っている「声帯」。
ボーカルの方だと尚更声帯を意識する習慣があるかと思いますが、クラリネットの場合は「リードの振動」「息のスピード」「アンブシュア」等々の奏法に重きがいきがち。
<実は日常生活で声量バランスはわきまえている>
仕事の場面だと「全体に呼びかける時」「何かを主張する時」、「内密な話をする時」「電車内で会話をする時」など、状況に応じて声量のバランスは必ず使い分けている事かと思います。
楽器の音量バランスもそれに近く、曲が織りなす場面や意識的に聴衆に呼びかけるような「声量=響き」が求められているはずです。
今お手持ちの譜面がありましたら、日常生活で例えるとどんな場面でどれくらいの声量バランスかな?と練習の際に思い起こしてみてはいかがでしょうか?
<具現化しやすいイメージって大事かも>
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例えばですが、芸術的なイメージを言語化すると
・恋焦がれている相手に葛藤を抱えながら搾り出す声で〜
・圧力から解放された歓喜の歌声で〜
・神に救いを求めて懇願している場面をイメージして〜
など様々なイメージをもって言語化する事はあります。
芸術的な観点からそのイメージや創造性を持つ事はとっても大事ではあります。
ただ、人によっては抽象化しすぎて理解はできてもしっくり腑に落ちない事もあるかもしれません。
そんなときは日常生活をヒントに具現化できるものを抽出してみる方法も加えていきましょう!
「おーい!全体朝礼はじめるぞー!集合!!」→どのくらいの声量?
「あのさ・・ここだけの話なんだけど(小声)」
「今からプレゼンを始めます」
仕事に例えると、オフィス内や給湯室でも声量の使い分けは必ず行なっているはず。
現実生活でより具体的に響きのイメージを具現化していきましょう🎵
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というわけで、今回はいまいち「演奏時の音量のバランス」について、「腑に落ちない時」は「現実生活でイメージできるものはないか考えてみては?」といったお話をさせていただきました。
これからも日々発見したことをこちらにてお伝えできたらと思いますので、どうぞ気楽に読んでいただけると幸いです!