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他人をありのまま"認める"ことの意義とコツ
わたなべあやかです。
ITメガベンチャーでコーチングや心理学などを取り入れ「人とチームを最大化させる風土作り」に取り組んでいます。
今回は、
コーチングにおいての超重要概念!である”認める”についてお話ししていきます。
ドラゴンボールシリーズにおける「ドラゴンボール」とか、
ONE PIECEにおける「ひとつなぎの大秘宝(ONE PIECE)」とか、
それが無いとそもそも物語が始まんないじゃん。
っていうくらい大事なものです。
このnoteでは
”認める”ことがなぜ重要なのかと、
認める為にできる簡単なアクションをお伝えしていきたいと思います。
▶︎ このnoteはこんな人のお役に立つかも
・他人と円満なコミュニケーションを行いたい人
・他人から”厳しい”・”怖い”と見られがちな人
・メンバーの可能性を伸ばしたい人
認めるとは「ありのままのその人を受け取ること」
コーチングでいう”認める(承認)”とは
「ありのままのその人を受け取る」ことを指しています。
目の前の相手に対して、自分の意見や評価を入れることなく、
そのまま相手の状態を中立的に、公平に受け取ることです。
以前コーチングがその効力を発揮する為に必要な要素としてコーチングピラミッドの話をしましたが、
その全ての要素に関わるくらい重要なものです。
その効力については書ききれないくらいたくさんあり、
今後もいろんな角度で解説していきたいと思いますが、
今回はその一つである「相手の可能性を広げること」についてお伝えしていきます。
遅刻を繰り返す社員を”認めてみる”
さて、例えばあなたがマネージャーとして、
メンバーに毎日のように遅刻を繰り返す社員がいるとします。
このメンバーを認めるというのは、
そのまま「毎日遅刻してくる人である」と受け入れることです。
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多くの場合、
「遅刻をしたらダメだから改善しよう」という前提を元にこのメンバーに関わっていくと思いますが、まずはそれをしない。ということです。
この人をありのまま認めると、今後こんな展開が考えられると思います。
この人は遅刻をする人、だから…
それ以外の時間でしっかり成果を残してくれるなら問題無し
その奥にはもしかするとメンタルの問題が潜んでいるかも
フリーランスで働いたり、もっとフレキシブルに働ける会社の方が合うかもしれない
色んな展開が考えられますね。
しかし「遅刻はダメ」から入ってしまうと
こういった展開は迎えられなくなってしまいます。
「遅刻を改善する」は最も常識的な選択肢かもしれませんが、あくまで起こりうる可能性の一つであると言えます。
このように”相手をありのまま認める”ことには
”相手の可能性を狭めない”というメリットがあるんです。
勿論、管理監督者の立場として、実際にこういう場面で遅刻を許す訳にいかないことが多いと思います。
しかし、そういった場面でも「遅刻はダメ」から入るのではなく、
「遅刻してしまうんだな」と一回受け取った上で、あらゆる可能性を探りながらその人にあった解決方法が探れると、
より事態の好転も早いのではないかと思います。
認める為の第一歩”おうむ返し”
”認める”は会社の人間関係だけでなく、家族・友人どんな人間関係にも有効です。
ちょっと挑戦してみたいなと思われた方は、
まず試しに相手の言ったことをおうむ返ししてみてください。
「今日学校行きたくない」というお子様の言葉に
「今日学校行きたくないのか」とか。
「仕事大変だわ」のご友人の言葉に
「仕事大変なのか」とか。
相手の言ったことを、まさにそのまま繰り返すんです。
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大変シンプルなコミュニケーション術ですが、これが意外に効果があります。
おうむ返しにはなんの意見も評価も込められていません。
ただニュートラルに「あなたはそうなんだね」と受け止めたことを相手に示すことができます。
おうむ返しを意識して人と話してみると、
私たちは意外と多くの場面で認める反応ができていないことに気づかされます。
「今日学校行きたくない」と言われたら、
「なんで?○○ちゃんと遊んだら楽しいんじゃないか?」とか。
「仕事大変だわ」の言葉に
「でもお前の会社大企業じゃん、羨ましいよ」とか。
その気はなくても、相手の感情を否定したり、勝手にアドバイスしちゃったり、
目の前の相手の状態をきちんと受け取れていないことが多いのです。
そこでぜひ一度意識しておうむ返しをやってみて欲しいなと思います。
反論やアドバイスしたくなった時も、おうむ返しを入れてから行うだけで相手の受け取る印象が変わりますし、
おうむ返しをすることによって、無意識に相手の側に立つことができて反論する気が治まったりすることもあります。
相手の言葉に何か言いたくなった時ほど、
一呼吸おいておうむ返し。
ぜひぜひチャレンジしてみてください。
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