小さな自分の解放
「ごめん、月曜日には帰れないや」
1月最初の3連休を迎える前、一緒に住むパートナーの彼にそう連絡した。実家に滞在する日数が1週間増えたことが決まった瞬間だった。
お正月休みも終わり頃、連日の報道にどんな言葉で被災地に心を寄せたらいいのか悩んでいた。例年なら嬉々として口にしていた「あけましておめでとう」の言葉が喉奥のあたりで停滞してしまう日々、遠くの土地に手を合わせて祈りを捧げる。しかし、ニュースやSNSに映る数多の情報に心がざわざわし始め、距離を置くことにもした。
被災地に心を寄せながらも、その情報からは遠ざかる、そんな相反する自分自身に戸惑っていた頃、身体が悲鳴を上げた。
翌日から39度台の高熱にうなされ、ようやく熱が下がり始めたかと思えば、焼けるような喉の痛みに苦しみ、そして帰宅日は1週間先延ばしに。
昨年末にはじめた本屋さんの発送日をお休みするお知らせを、布団の中でぽちぽちと綴る時には、情けなさともどかしさで涙が何度も頬を伝った。
はやく、はやく回復してお店の自分に戻りたい。私も2024年を始めたい。
がらがらの喉で絞り出すようにそう呟く。
焦る度に喉が痛み、嘆く度に熱にうなされ、身体と心が仲違いしている気分だった。
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