自傷行為は何のために行うのか


「もうリスカしてないよね?」
談笑していたかと思えば、急に真面目な顔をした母が私に問った。

その瞬間、今まで家族とやり直すため積み上げてきた努力という名の積み木が砕け散る音がした。

「してたらなんなん?」
「それ否定して責任取れんの?」
勢いよく捲し立てる私に母は悲しそうな顔をした。
「そんなつもりじゃなかった」と。

しまった、と思った。
母を責めたいわけではなかったのに。

悲しい顔を見たらこの苛立ちはもう向けられない。苦しさだけが募る。

「私たちが「やめてほしい」と思う気持ちはどうしたらいいの?」「本当に死んじゃったらどうするの?」
知らないよ、そんなの。
最後の逃げ道なんだ、否定しないでくれ。
自傷行為をしている私も、したいと思う私も否定されたくなかったんだ。

甘えだろうか。もういい年だし両親に心配なんかされてる時点で終わっているのだろうか。

XではメジコンでODするひとたちが話題になっていたりするが、みんなは何のために自傷行為をしているのだろうか。

私は何のためにこの手首を切り続けているのだろうか。今だによくわかっていない。誰か教えて欲しい。

いろんな気持ちがあるんだ。
苦しさから逃れたい、気持ち悪い自分を否定したい、殺したい、刺したい、単純に血がみたい、血を出したい

採血なんかも大好物だ。私の汚い血が針と管を通って体の外に出ていく。気持ちがいい。

異常なんだろう。こんなの理解できないだろう。仕方ない。そういうものなのだから。

でも本当は違う理由があったりするのだろうか。もう考えすぎて何が何だかわからない。
単に鬱なのかもしれない。

もし自傷行為や自殺未遂をしたことがある人でこの記事を見つけてくれた人がいるなら、何故したのか教えて欲しい。
自分を見失ったクソな私に少しだけ手を貸して欲しい。

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