No8『不格好経営』南場 智子
「かっこいい!」
と南場さんの生き方に惚れた本。
『不格好経営』南場 智子
「それにしても、マッキンゼーのコンサルタントとして経営者にアドバイスをしていた自分が、これほどすったもんだの苦労をするとは……。経営とは、こんなにも不格好なものなのか。だけどそのぶん、おもしろい。最高に。」――創業者が初めて明かす、奮闘の舞台裏。
なぜ途中で諦めなかったのか、いかにしてチーム一体となって愚直に邁進してきたか。創業時の失態や資金集めの苦労、成長過程での七転八倒など、ネット界に新風を巻き起こしたDeNAの素顔を同社ファウンダーの南場智子が明らかにする。華やかなネットベンチャー創業の舞台裏で、なにもそこまでフルコースで全部やらかさなくてもと思うような失敗の連続――こんなにも不格好で、崖っぷちの展開があったのかと驚かされる。当時の心境も含めて綴られた文章は軽快で、ビジネス書として示唆に富むだけでなく、読み物としても楽しめる。スピード感あふれる人材育成の現場も垣間見ることができる。
マッキンゼーのコンサルタントとして活躍し、
DeNAを立ち上げ日本を代表する企業をつくった南場さんのストーリー。
というとかなり華やかに聞こえるが、
そうではない今までの泥臭さある歩んできた道を
一つも飾らない言葉で私たちに伝えてくれた本。
マッキンゼーはコンサルタントなら誰しも
「花形だ!すごい!」と思う。
しかもそこでリーダークラスなのなら相当きれる頭の持ち主なのだろう、
と聞いた瞬間経緯を払う。
しかし、著者はこのように綴っている。
「それにしても、マッキンゼーのコンサルタントとして経営者にアドバイスをしていた自分が、これほどすったもんだの苦労をするとは……。経営とは、こんなにも不格好なものなのか。だけどそのぶん、おもしろい。最高に。」
「コンサルティングの経験が足かせになる」
もうこの言葉を聞いたら全コンサルタントは食い入るように読むだろう。
私も「なぜ足かせになるのだろう?プラスじゃないの?」
と言葉の意味を最初受け取れずに読み進めた。
私なりの答えはこうだった。
・経営は頭で描いたことと違うことの連続だから、頭でっかちになってはいけない
・正解を追い求めすぎて足が重くなってはいけない
・つまらないプライドに固執してはいけない
このあたりがコンサルティング経験の足かせなのかな、と。
とにかくこの本を読んで想ったことは
「かっこいい」だった。
泥まみれでも信じた道を走る人のかっこよさ。
泥まみれくらいのほうが人生面白い。
感情むき出しで走り続ける人生に!
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