超レア食材? バナナの茎を食べてみた
バナナの茎。ご存じですか、バナナの茎というものを。
以前バナナの花はスーパーで見かけたものを買ったことがある(レポートは下記参照)のですが、今回のバナナの茎は売り物ではありません。
どこで手に入れたかというと、以前ミャンマー料理のワークショップに参加した時に使い、余ったものを特別に譲っていただいたのです。
バナナの茎とは
「茎」って一体どこ?て思いますよね。
バナナは「木」ではなく「草」だそうで、収穫し終わったバナナの根っこに近いあたりから切り出したものらしい。
この大きさのものが毎年育つって、バナナの成長率半端ない。
いざ調理
その1:モッヒンガー
結構な量があるので、まずは習ったミャンマー料理のおさらいから始めることにしました。間違いなく美味しく食べられるし。
白身魚から余す所なくスープをとり、バナナの茎、エシャロットにひよこ豆ペーストなどを入れ、ターメリックやナンプラーで味付けして仕上げたスープに細麺(ここでは素麺)を入れて各種トッピング(スープをとった魚のほぐし身炒め、ゆで卵、パクチー、フライドガーリック)をのせたもの。
トッピングにひとつ、アレンジとしてバナナの茎を素揚げしたのを追加してみた。
フライドオニオンぽくて普通にいけるね!
オニオンよりは繊維がしっかり目の食感。
その2:エスニック炊き込みご飯
お次は・・バナナの花の時もやったエスニック炊き込みご飯、かなり美味しかったので茎でもやってみよう。
下ごしらえはモッヒンガーと同じようにターメリック水にさらして下準備。
そしてご飯を炊いている間にもう一品。
その3:エスニックきんぴら
薄めにスライスしたバナナの茎と青唐辛子をサラダ油で炒め、味付けをみりんとナンプラーにしたきんぴら。
完成!
トッピングはパクチー、フライドガーリックとフライドバナナ茎。
何気にこのトッピングがかなり仕事してるので、あるとないとじゃだいぶ違う気がする。
やはり炊き込みご飯は外れない!
そして、エスニックきんぴらが!予想以上にかなり旨い!
茎といえどバナナだからなのか(?)、甘みが引き立ってとても相性がいいように感じた。
普通に和風のきんぴらでもおいしいかも。
その4:スープ
スープは大きめみじん切りにしたバナナの茎に鶏がらスープ、ターメリックやナンプラーなどで適当に味付けし煮込んでパクチーを散らしたただけのもの。スープは万人向けというか、適当に作ってもおいしく食べられると思います。
その5:サンバル
まずサンバルってなんぞやと思われるかもしれませんが、個人的にこの頃インド料理にハマっていて、インドの豆と野菜のスープ「サンバル」をよく作っており、それにも合うんじゃないのかなと思ってチャレンジしてみた次第です。
基本的にサンバルは大抵どんな野菜でもそこそこ美味しくなるのである程度予想していましたが、バナナの茎の食感がアクセントになって大変よかったです。
その6:牛丼
最後は玉ねぎの代わりに牛丼に使ってみました。
悪くないけど、玉ねぎとどっちがいいかと言われたら玉ねぎな気がする。
まとめ
思いがけず手に入れたバナナの茎、ありがたく使い倒させていただきました。
蓮根のような、でも食感は全く違っていて・・例えるのが何とも難しい食べ物です。
もしも手に入れることがあったなら(そうそうなさそうだけど)、ぜひ切った時に出る繊維の感触を楽しんでいただきたい。糸紡げるんじゃないかってくらいしっかりしてるので面白いです。そして意外と使い回しできるのでぜひ食べ尽くしていただきたい。