のどが痛い・乾燥肌・便秘:薬膳的体質チェック⑤陰虚タイプ特徴と改善方法・食材教えます
以前の記事で、私たち人間は気血津液の3要素のバランスの上に成り立っているということを書きました。今回は、自分自身のバランスが取れているか体質チェックをしています。
今回は津液に関するタイプを見ていきます。「津液」とは汗、鼻水、唾液、尿、リンパ液などの血液以外の体液をいいます。不足すると乾燥してしまい、熱が溜まったり、逆に津液が巡らない状態ですと、余分な水分が溜まってしまい、やはり不調を引き起こしてしまいます。
1.津液に関わるチェック:陰虚タイプ
陰虚タイプ:陰の気である津液が不足しているタイプ
やせ型
頬が赤い
乾燥肌でしわが多い
経血の量が少なく、色が薄い。生理周期が短い。
元気はあるが、持続力がない
のどがよく乾き、冷たいものを好む
便秘がち、尿の量が少ない
落ち着きがない、せっかち
夜型の生活をおくりがち、睡眠不足
のどを傷めやすい、よく咳が出る
2、特徴
体を潤す津液が不足した状態です。
血虚体質から発展して陰虚体質になることがあります。
乾燥の症状が目立ち、肌や髪がパサつきます。
声のかすれ、空咳、便秘に悩まされやすいです。
津液の不足は、体の熱を冷ます機能低下につながるので、身体の中に熱が溜まります。
関節や腰の痛みがあったり、寝汗をかくなどの症状が出ることも。
3、改善方法
・夜の12時前には就寝するようにしましょう
血と津液は陰陽の陰に属します。陰を増やすには、陰の時間帯である夜にゆっくり休むことが大切です。夜更かしせず、早めに就寝しましょう。眠れなくても横になるようにするだけでも体は休まります。
・疲労やストレスをためないようにしましょう
過度な疲労やストレスは、体を興奮させ、余分な熱を作り出すので、体の水分を奪うことになってしまいます。徹夜や夜更かしは避け、仕事でも根を詰め過ぎないように気を付けましょう。
・熱を取って潤いを与える食材をとりましょう
余分な熱がこもっているので、寒性や涼性の食材を使うことでクールダウンしましょう。潤いを与えるためには、津液を補う食材をとります。また、アルコール、揚げ物、香辛料を使ったスパイシーな料理は、体に余分な熱をこもらせてしまいますので、注意しましょう。熱性・温性のものは体を温めますが、津液の消耗にもつながります。食べる量には気を付けましょう。
4、おすすめ食材
・余分な熱をとるもの
ごぼう、セロリ、きゅうり、ズッキーニ、白菜、わかめ、ひじき、あさり、柿、スイカ、ミント、緑茶など
・津液を増やすもの
アスパラガス、オクラ、冬瓜、トマト、梅、レンコン、豚肉、豆乳、イチゴ、梨、りんごなど
【薬膳的体質チェックシリーズ:特徴と改善方法・食材】
①疲れやすい、元気がない:気虚タイプ
②イライラする:気滞タイプ
③乾燥肌・くすみ:血虚タイプ
④生理痛・レバー状のかたまり:於血タイプ
⑤のどが痛い・乾燥肌・便秘:陰虚タイプ ←今はここ
⑥暑がり・多汗・おりものが多い:湿熱タイプ
⑦むくみ・かゆみ・経血が多い:湿痰タイプ
⑧寒がり・むくみ・内向的:陽虚タイプ
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