こだわりから生まれる正義感の使い方には注意が必要な件

人間関係のトラブルを引き起こす要因の
1つになりうるのが
「こうであるべき」という自分の中にあるルール。

自分なりのこだわりから
「私はこう思う!」と強く主張することで
相手が「自分を否定された」と受け取って
攻撃してくるケースがあるのです。


とはいえ、こだわりや正義感は悪いものではありません。
その使い方にちょっとした工夫が必要なだけです。

さまざまな社会経験を積めば
自分なりの判断基準が構築されていきますよね。

そこで生まれた自分なりの美意識だったり、
正義感だったりするものは
大切にしてもらいたいなと私は思っています。

でも、こだわりは自分に対して適用するのはOKでも
周りの人に対しても強制しようとすると
軋轢を生んでしまうことがあります。

考え方はそれぞれ違いますからね。

人の心理として
「自分が禁止していることを他の人がしているのを見るとイライラする」
というものがあります。

マイペースに自由奔放に振る舞う人を見て
嫌な気分になるときは
本当は自分もそうやって振る舞いたいけれど
「そんなワガママは言っちゃダメ」などと思って
自分を律していたりします。

悪口や愚痴は言うべきではないと思っていれば
そのルールに反して
ネガティブな発言をしている人を見ると
嫌な気分になるはずです。

中でも、「それはダメ!」「許せない!」みたいに
強い感情的な反応が起きるときは要注意です。

実は、何かしらの理由で傷ついた経験があって
当時の心が癒されていないと
そのこだわりが強固になり
「〇〇であるべきだ!」と
周りにも強制したくなってしまうんです。


自分のルールに反する人がいて、
多少嫌な気持ちになったとしても
「自分はそういう生き方はしないし、やりたいと思わないけど、
そうじゃない人もいるんだなぁ~🙄」
みたいな感覚でいられたら、気持ちはかなりラクですよね。

自分とは考え方が違うけど
相手の生き方も尊重するというイメージです。

でも相手に対して攻撃的な感覚があったり
相手を変えたいという強制力が発動したりすると
ちょっとややこしくなります。

そうなんです。
自分の中に痛みがあると
攻撃性や強制力が出やすくなります。
(自分の心を守るための反応です)

すると何より自分が苦しくなりますし
相手にもその攻撃性や強制力が伝わって
反発を招いてしまいます。

正義感や美意識自体は問題ないのですが
「絶対こうあるべき!」「許せない!」みたいな
強い反応があるときは

何か傷ついた経験があって
その痛みからまだ自分が解放されていない
ということなのかもしれません。

こんなときは
そういう自分に気づいてみて
「なんでこんなに強く反応しちゃうんだろう?」
と興味を持ってみるといいですね。

問題の本質は、目の前の相手ではなく
過去の自分の傷にあるのかもしれませんから。

今日も、最後までお読みいただきありがとうございます!💖

それではまた^^

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高見 綾@心理カウンセラー
心理は本当に面白い! 人間関係を味方に付け、大切なパートナーと親密に。人生全体の”質”を上げていきたいあなたのお役に立てたらうれしいです^^