一生懸命やっているのに「もっと頑張れ」と言われてしまう意外な理由
ギリギリのレベルで頑張っているのに、周りから「もっと頑張れ」と言われてしまう。そんな人は、自分でも「まだまだ足りない」「役に立ててない」「もっと頑張らなければ」と思っていることが多い。
自分の心の声を、周りを使って言わせていると捉えてみることができれば、あとは自分が自分の頑張りを心から認めてあげるだけでいい。
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「自分にだけ当たりがキツイ人がいて困っている」というあなたのために、連載形式で記事を書き綴っています。
前回の記事はこちら。
今日は、自分でもギリギリのところで一生懸命やっているのに、なぜか周りから「もっと頑張れ」「まだまだ足りないぞ」と言われてしまうケースを取り上げてみます。
例えば、連日残業をしてクタクタなのに、家のことをもっとやれ、周りのことを考えろと、家族など身内から不満を持たれてしまうケースや
上司から、作業スピードが遅いだの、もっと残業しろ、やれ休日出勤だの、やいやい言われてしまうといったようなケースですね。
本人からすると、ただでさえ大変なのに、追い打ちをかけられているような気分になりますよね。
「こんなに一生懸命やってるのに、まだ足りないの?!」「どんだけやらなきゃいけないの!」と思いますよね。
一見、鬼畜にも見える状況ですが。
もちろん相手側の問題ということもあるのですが、今日は、自分側に理由があるケースを見ていきます。
こういった状況になっている人にお話を聞くと、「自分はまだまだ不十分である」という認識を持っている人がとても多いんです。
ギリギリのレベルで頑張っているにも関わらず、です。
傍から見ると、十分やっていると思えるのですが、本人の意識では、それでも「自分は役に立っていない」と思っていたりするのです。
そうすると、不思議なことに、本人の持つ罪悪感に周りが反応するんですよね。
本人の中では、「一生懸命頑張ってるからもうこれ以上は勘弁してください」という気持ちがある一方で、本心では「まだまだ不十分だから、もっともっと頑張らなくちゃ」と思っているところがあるのです。
すると、相手を使って「もっと頑張れ」とわざと言わせている、と思えるような状況が生まれてしまうんですね。
「自分は役に立てていない」「まだ不十分だ」という意識は、今に始まったことではなく、実はかなり昔から持ち続けていることも多いです。
あなたが心から役に立ちたかった相手は一体誰なのか?
振り返ってみると、答えがきっと見つかるはずです。
そして不思議なことに、本人が自分の頑張りを、「なんだかんだいっても、よく頑張ってるよね」と認め始めると、周りもやいやい言わなくなってきたりします。
ここで、「いや、もっと頑張れたかな?」と不安にならずに
「誰が何と言おうと、私は頑張ってる!」とハッキリ言い切れるくらいの感覚になれると、周りもとやかく口を挟まなくなってくるんですね。
堂々とされると、口出ししにくくなりますから。
こういう状況になる方は、責任感が強く、とことんまで自分を追い詰めて頑張れてしまうところがあります。
誰かのために、人のために、という意識も強いです。
そして、それが相当すごいことだということに気付いていません。
なのでそうお伝えすると、「えっ?? そうなんですか! これくらい普通だと、むしろ足りないと思ってました」とびっくりされたりします。
もちろん自分が気持ち良くできる範囲なら、どんどん人のためにやってあげたらいいと思うんですね。
でも、息も切れ切れになるくらいのレベルになってきたら、STOPのサインです。
役に立ちたい気持ちから、とことんまで頑張ってしまう人は、そういう要素が自分にあることを自覚して
自分の頑張りは、自分できちんと認めてあげることですね。
あれこれくるさく口出ししてくる人は、人と人との間の境界線を踏み越えてくる人です。
口出しされやすい人は、相手が自分の境界線を越えてくることをどこかで受け入れてしまっているところがあります。
なので、自分の境界線はきちんと守ること。
私は頑張ってます!と堂々とすること。
これらを心掛けるだけでも、周りの反応は変わってくると思いますよ。
今日も、最後までお読みいただきありがとうございます!
読んでくださる方がいることが、とても励みになります💖
それではまた^^