我が家に春を告げるごはん「豆ごはん」
綾に住んでいてうれしいこと。
お野菜がおいしいこと。
実は私は東北生まれの東北育ち。
綾町を初めて訪れたのは2011年の12月。
東北は冬のさなか。そんな時期、ほんものセンターに並ぶ青々とした野菜たちに何よりも興奮したのでした。しかも安い。
あれもこれも!これであれを作ろう、この野菜は?へーこんなふうにして食べるんだ!作ってみよ~と、それだけで苦行であるお料理が楽しみに。野菜だけでしあわせになれる私ってなんて簡単な人間♪
ほんものセンターの正式名称は「綾手づくりほんものセンタ―」
綾町のメイン通り沿い、綾町役場のすぐ隣にある直売所で、町内の農家さんが毎朝出荷する新鮮な野菜やくだもの、加工品やお弁当が毎日ずらりと並びます。
4月半ば。
桜もすっかり葉桜になるとならんでいるのがグリンピース。
グリンピースと言えば子どもの嫌いなものランキング3には入るであろうちょっと味にクセのある豆。シューマイの上にのっている、シューマイを食べたければ俺も食べろ!的なアレ。よけて食べるとお母さんに怒られちゃうアレ。
だが採れたてのグリンピースはまるで違う。
恥ずかしながら私もその美味しさに気がついたのはつい最近。採れたてのグリンピースは甘みが強く、まるでトウモロコシ!この時期しかお目にかかれないとっておきのごちそう野菜なのだ!
そんなグリンピースで作るのは豆ごはん(作るなんて言えないような簡単さだけど)これにたけのことわかめのお味噌汁。これが我が家の定番の、春を告げるごはんだ。
さやから豆を出すのはこどもたちの仕事。縦に軽く押して、、さやを開くと中にはまるまるとしたグリンピース!交互にくっついていたりして見た目もかわいい。毎年、春だね〜春感じるね〜っていいながら豆を取り出すのです。言った方が美味しさとありがたみと春を感じる心が増しますので必ず言います。
あとはお米を研いで、いつも通りの水を入れて、さやから出した豆と塩を入れて炊くだけ。簡単。
炊けたらお茶碗によそって頬張る。
豆!あま!と、思春期に突入気味の息子が言い、普段小食な娘がおかわりしたらもう完璧。
美味しかったーー
しあわせだーーー
と言って眠りにつく。
そんな綾の、春の1日。
春を告げる「豆ごはん」
●材料:お米・・・3合、塩・・・小さじ3、グリンピース・・・適量
●作り方:お米をといで水を分量通り注ぎ、さやから出したグリンピースと塩小さじ3をいれていつも通り炊くだけ。