新海誠監督最新作「天気の子」
※ネタばれを含むのでご注意下さいませ。
新海誠監督の作品「君の名は」に続く二作目「天気の子」が先日7/19に公開されましたね!
「君の名は」をご鑑賞された方々は特に期待の作品であると思います。
「君の名は」は老若男女楽しめる作品であると思いますが、「天気の子」はどちらかと言うと若い世代向けのように感じました。
新海誠監督の作品は、ジブリ作品のような完璧な虚構ストーリーではなくどちらかというと現実・三次元の世界を舞台に”虚構”を交え複雑に描かれていますね。
ですので、初めて「君の名は」を観たとき現実の話なのかそれとも異次元の話なのか、に少し考えが複雑になったのではないでしょうか。
新しいジャンルであると思います。
しかし、個人的な見解を踏まえると「君の名は」「天気の子」で表現される”虚構”の部分は少しスピリチュアル的ですが意外と現実世界にも起こりうることではないかと思っています。
「天気の子」でキーパーソンとなる天野陽菜は、ある時をきっかけに”天気”と繋がってしまいます。
陽菜が消えない限り雨は果てしなく続いてしまうのです。
そんなの現実ではありえない!なんて思いますよね。もちろんこの現象は現実にはありえないですが、天気と人の繋がりは少なからず信じれるのではないでしょうか?
天気があることで私達動物は、どんよりした気分になったり生き生きとしたり、また低気圧で頭痛がしたり(お日様に当たることで)骨が丈夫になったりと心理状態や身体状況にも変化が起き多岐に渡って影響していますね。
新海誠監督は、現実に存在する何の変哲もない私達人間をモチーフにしそこに世界の自然・文化との交差で異次元の世界観をもたせてきます。
どの作品も着眼点が美しいなぁと感じます。
理解をするには中々難しい所ではあると思われますが、この部分が新たなジャンルを生む世界観であると思います。
本作品は、「君の名は」との結びつきが多く前作の主人公滝と三葉が少し登場します。ちょっとテンションあがりますね!
今回の主人公は家出少年の16歳帆高と身寄りのない15歳少女陽菜です。まだ幼さが残る行動と発言が描かれていますが、それでも一生懸命生き抜こうとする彼らの”選択”に最後は素晴らしいなと感じました。
所々主人公に「なんでそうなんねーん!」とツッコミたくなるところはありますが、まだまだ大人に成り切れない年齢ですね…
そう思うと本作品は、世の中の理不尽な事や反抗心や疑問など彼らの年齢に沿った感じ方や精神状況を上手く表現していて、10代の自分たちを思い起こさせてくれるかもしれません。
その他のキャストである小栗旬が声優の須賀圭介と本田翼が声優の夏美も非常に見どころです。二人共常識に捕らわれない飛んだ性格でとても好きです。そして陽菜の弟ナギもなんとも憎めなくてかわいいんですーー!
本田翼感が出る夏目は聞いていてちょくちょく笑ってしまう.....!似合っていましたが少し面白かった!(笑
今回も音楽はRADWINPS!映画ととても良いハーモニーです。
個人的に主題歌の一つ”グランドエスケープ”がとても好きです。
「君の名は」を観てから!ぜひ不思議な世界観を体感して下さい♪