四季とつながりを感じる絵本
『The Little Island』
Margaret Wise Brown 作
Leonard Weisgard 絵
1947年度コールデコット賞受賞作品
『Goodnight Moon』著者
マーガレット・ワイズブラウン作
谷川俊太郎さんによる翻訳版も出版されています
四季の移り変わりを、韻を踏む詩のような言葉と
どこか懐かしさを感じるイラストで表現する
ゆっくり静かに味わいたい絵本。
夏休みに、どこか遠くに旅したくなる表紙は
つい目に入る場所に置いてしまいます。
玄関もいいなぁ。
扉を開けたら
新しいどこかへ辿り着けそうな気分になれるかも。
おおきな世界に繋がりを持ちながら
ちいさな島でいること
美しい青い海に囲まれて
自分の世界を持つ。
それはとても、すばらしいこと。
島が、人間と共にやってきた猫との対話の中で
自然のもの、地球上のものすべてに
繋がりがあることを示します。
自然との共生。
まるで人間へのメッセージのようにも
単に事実を淡々と語ってくれているだけにも
如何様にも感じます。
ひとりで声に出して読む日も
その隣に子どもがいる日も。
一度ではしっくり来ず
読む回数を重ねることで
じんわり染み込んでくる
そんな哲学的な絵本です。