メタセコイアの事、いろいろ。
お久しぶりです。約2年ぶりのnote。
メタセコイアの事、ちゃんと記そうと思ってようやく文章を綴ってみます。
メタセコイア・キョウマチボリ・アートフェア2022誕生について
メタセコイア・キョウマチボリ・アートフェアの実行委員のメンバーとして、昨年末あたりから色々と企てに参加させていただいております。
いろんなメディアではありがたい事にというか、恐縮というか、「発案者」として紹介いただいておりますが、そんな大層な事ではなく、まぁ「言い出しっぺ」でございます。
企画会議中にぽろっと言った「アーティストファーストなフェア企画が出来たら良いですね」から、あれよあれよとたくさんの方々のお力添えによってメタセコイアの木のようにグングン大きな企画へと育っていっております。
ー「アーティストファースト」掲げたスローガンはとてつもなく立派。実現するのは難しい。ー
まず、同じく実行委員会の谷口さん、笹貫さんに「そんなの理想語りだよ」と否定される事もなく、それどころか「良いね、やってみよう」と受け入れてもらえた事が大きな一歩。
どうやったらスローガンに基づいた企画を実現できるか、とにかく動いてみる、問題にぶち当たったらその場でみんなで解決!そんな感じでタイトスケジュールの中「とりあえずやってみよう精神」で始まっていきました。
今回審査員をお願いした、なんとも豪華な方々にメタセコイアのステートメントが共感・賛同していただけた事もとても大きかったです。
というのも、審査員の方々へ事前プレゼンする際は、「アーティストが提案するものはやっぱ甘いわ」「仲良しこよしじゃ無いんだから」など想われるんじゃ無いかと、実は少なからず不安はありました。
でも、そんな不安も他所に、
「便宜的に審査員という言葉を使っているが、色んな作家・作品を新しい友達見つけた〜みたいな感じで出会いたい」「お祈りメールで済まさないというマインド、全員レビューがもらえると言う試みが、応募したけど何もなしってのより良い!」
などといった温かいお言葉をもらって、私たちが企てたことは決して「理想語り」では無く、今の時代にフィットした企てなのだと感じることができたのでした。
応募する側のアーティストだけでなく、ディレクターやギャラリスト側、つまりアーティストを「選ぶ」側のプレーヤーだって、権威や優劣の決定、余白のない考え方、今の時代感に合わないと感じているし、権威をふるうのも、ふるわれるのも疲弊を感じている。
ならばより一層、「フラット」で「シェアネス」なものを目指そう!
そうやってメタセコイアは始まっていきました。
コンテンツ盛り沢山、紹介させてください!
2月から応募募集をかけて、予想を遥かに超える455組の応募が集まり、嬉しい悲鳴の中、審査員の皆さんには全員の作品を見ていただき、27組の展示者が決まりました。
そして今、6月17日から始まる実際のフェアへ向けて動いております。
ざっと簡単に書きましたが、ここに至るまでにも沢山のドラマがあって、本当はもっと記したい気持ちが山々。
公式サイトには全応募者の作品や情報が見れるクリエイターページがあります。
このページを作った目的には「審査の透明性」「作品をたくさんの方に見ていただく機会創出」があります。
従来のコンペでは一次審査の際、まずは委員会などで"ふるい"をかけてから二次審査で審査員に見ていただく、と言う段階を踏むものが多く、そのふるいにかかってしまうと審査員に自分の作品を見てもらえない事も多いのです。メタセコイアではwebシステムを使って、審査員はもちろん一般の方にも作品を見ていただこうと考えました。
451名のクリエイターページは、ジャンルや年齢・キャリアの垣根のないメタセコイアならではの面白さがあります。
10代の学生から93歳の天才画家、すでに売れっ子の作家から作品を作り出して間もない方、美術教育を受けていないアウトサイダー作家もいます。
たくさんの発見や気づきが得られるページとなっていますので、ぜひたくさんの方に見ていただきたいです!
もちろんメタセコイアの1番のコンテンツはなんといっても応募者(作家)なのですが、451名のクリエイターページやこれから始まるフェア展示以外のコンテンツも紹介させてください!
こちらも相当に豪華な企画です!
フェア期間中には、株式会社ZIZO 芝生エリアにて豪華審査員による車座トークショーを2日にわたり計4回行います。
場所:ZIZO芝生エリア(大阪市西区京町堀1−7-16)
日時:6月18日(土) 14時〜/16時〜 ※2部構成
6月19日(日) 14時〜/16時〜 ※2部構成
料金:1日¥5,000(2部構成)
チケット:https://camp-fire.jp/projects/view/575864
※5月31日まではクラウドファンディングでの発売。6月以降はpeatixにて発売予定。クラファンでの購入者が優先となります。チケットは定員に達し次第終了。
6月18日#1
<登壇者>
■家入一真(CAMPFIRE 代表取締役社長・アートコレクター)
■井浦歳和(ロイドワークスギャラリー代表・ブレイク前夜統括プロデューサー)
■牧野圭(YOMAFIG.共同代表)
<聞き手>
谷口純弘・下原亜矢
トークテーマ「アートをコレクションする」
コロナによって加速された金融緩和で投資マネーがアート市場へも流れ込み、オークションでは「買い」が「売り」を勝る結果を出すなど売上好調を見せたりと何かと耳にする「アートバブル」。
昨年は週刊東洋経済でアート特集が組まれ、表紙を名和晃平さんの作品が飾ったり、テレビ等のマスメディアでアーティストやコレクターを取材した番組をみる機会も増えてきました。
もちろん、オークションなど高値取引される作品だけでなく、もっと手軽でリビングに飾れるような作品の購入も増えてきています。
個人的な所感でも、オンラインでの取材や作品売買が増えたことや、若い世代のコレクター(ユーチューバーやベンチャーで成功された方など)による購入など、今までと違う流れみたいなものを感じています。
「アートを買う」という事、今とてもホットなトピックだと思います。
マガジンなどメディアで知る事も大事だけど、伝聞と想像で知った気になった情報ではなく、リアルな現場で活躍される3名の生の声を聞ける事、非常に貴重なトークショーになるのではないでしょうか。
関西でこの豪華な3名に来ていただく事はなかなか簡単に実現しないです!
私も聞き手として、時間が許す限り色々と掘り下げたいと思います。
6月18日#2
<登壇者>
■石山健三(ビニールtokyo/ケンエレファント代表)
■水野智弘(藤井大丸・セブンギャラリーディレクター)
■内田ユッキ(アートギャラリーopaltimes店主)
<聞き手>
谷口純弘・笹貫淳子
トークテーマ「私の展覧会キュレーション」
「キュレーター」ってやってみたいけど、どうやったら成れるのか・やれるのか、いまいち分からないって思いませんか?
常に個性的で印象に残る展示をキュレーションされているこの3名をお呼びして、キュレーションのHOW TOを探りたいと思います。
アーティストの方はどうやったら素晴らしいキュレーターの目に止まることが出来るのか、キュレーターといい関係性を作れるのか、そんな視点で聞いても面白そうです!
チケット購入はこちらhttps://camp-fire.jp/projects/view/575864
#1と#2の2部構成です。
6月19日#1
<登壇者>
■塩谷舞(文筆家 Chief Editor of milieu)
■庄野裕晃(株式会社ユビエス・有限会社ヴィジョントラック 代表取締役)
■笹貫淳子(クリエイティブコーディネイター chignitta co-founder)
<聞き手>
谷口純弘・下原亜矢
トークテーマ「クリエイターとSNS」
クリエイターにとって今やマストと言ってもいいSNSでの発信。
自己発信のみだけで活躍する人たちも増え、広告や営業ツールとしても運用必須となっているSNS。
単純なフォロワー数の多さなどでは無く、エージェンシーやコーディネーターの庄野さん・笹貫さんはどこをみているのか?
インフルエンサーでもある塩谷さんの視点も気になりますね。
6月19日#2
<登壇者>
■寺田順三(イラストレーター)
■フルタニタカハル(TANK酒場 / 喫茶マスター)
■池田誠(フリーランスキュレーター)
■新山浩児(アーバンリサーチ・SBU事業部部長)
<聞き手>
谷口純弘・笹貫淳子
トークテーマ「クリエイターとのコラボについて」
ファッション、ライフスタイルアイテム、カルチャー、商業施設などでクリエイターと数々のコラボを実現されている4名にこれまでのお仕事や、これから展開するコラボについて色々お伺いします。
アート展示だけでなく、商業クリエイティブの分野でコミッションワークに結びつくチャンスがあるところもメタセコイアの魅力。
プランナーやアーティスト、いろんな立場の方々にヒントや発見があるトークだと思います。
チケット購入はこちらhttps://camp-fire.jp/projects/view/575864
#1と#2の2部構成です。
お金のこと
トークチケット、2部構成で¥5,000
決して安くないお値段だとは思いますが、もちろん理由があるんです。
メタセコイアはスポンサーも無く、完全インディペンデントで運営しています。
スローガンの「アーティストファースト」に基づき、作家の金銭的な負担は極力少なく努めています。
私は作家でもあるのでお金の話をちょっとさせて頂くと、作家って結構お金が掛かるんですよ。
作品を作るためのお金はもちろん、作品の梱包資材、搬入出にかかる運搬費、展示のための資材(釘とか諸々)、場合によってはエントリーフィーや出展費、会場までの旅費、広告宣伝費などなど。
作品の売上だけでやりくりできる作家は、ひと握り以下のひとつまみ位でしょうか?
多くの人が他の仕事もしつつ、作家としての運営費や作品を作る時間をなんとか捻出して頑張っている。
私もイラストやグラフィックデザインなどの仕事をしながら作家をしています。
こういった現状がベースにあった上で「作家負担は抑えてあげたい」があり、チケットの売上などを展示の設備等に充てようと思っています。
決して安くない、とはいえかなり魅力的なトークショーだと思います。
登壇して頂く審査員の方々は非常に豪華ですし、トーク内容もトレンドや気になるトピックをご用意しました。
ご支援、応援、シェアいただけたら幸いです。
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