「気になっているのにやっていなかったり、中途半端になっていたこと」~③政治
政治なんて書いちゃうけれど。
少しは私の人生に関わってきたものなので
タイトルにあげてみました。
議員秘書に。
大学卒業後、結婚して東京を離れるまでの6年間、
議員秘書として働きました。
地元通いのお気楽大学生だった私が、
ご縁があり、勉強を兼ねて永田町でアルバイト。
そのまま卒業後も働くことになりました。
政治のことは教科書で習った程度しかわからないし、
秘書検定は興味本位でとっていたものの、
実務ゼロの状態で入った私は、
周りの人の寛大さと、
「若さ」という免罪符と、
素直といわれる性格だけでやってこられたと思っています。
政治の世界のはしっこを走らせてもらっていました。
政治の階段をのぼっていたボスのおかげで
20代前半の私は、永田町や霞が関の
大きな大きな世界を見ることができました。
縦にも横にも、なんなら斜めにも
見るところが盛りだくさんで、
知的好奇心旺盛な私には、
ありがたい職場でした。
今でもよく覚えている光景があるのですが、
ボス(60代)とレクチャーにきた官僚(40代)が
電卓もなしに、桁数の大きな数字を出しながら、
真剣に、スピーディーに、
でも穏やかに会話のやり取りをしているんです。
その光景があまりに強烈で
お茶を出す手がとまっちゃったんですよね。
この人たちの頭の中、どうなっているのー?
日本や世界を舞台にしている人たちのレベル
ってこんな感じなの?!
とそれ以降も、何度も思ったことを覚えています。
それはほんの一例ですが、
ありえないスケジュールをこなす体力気力に加えて頭脳ががずば抜けたボスのような政治家もいたし、
マスコミには出ないけれど、
得意なことで日本を地域を盛りあげていこうと
いう政治家もいたり、
とかくいろいろ言われる政治に関わる人たちも
根っこは日本をよくしていこうと
頑張っている人たちの集まりの場なんだと、
純粋にリスペクトして、働いていました。
で、私は何を考えていた?!
そんなボスの仕事の調整やサポートをして、
永田町で働いていた私ですが、
政治に思いっきり頭を突っ込むことは
してこなかったんですよね。
20代のきらきらプライベートも
大切にしなくちゃなんて
無理に思っていた節もあって。
でも、40代になった今の私は、強烈に思うのです。
「政治」の世界を
「私というフィルター」を通して
興味を持って見ながら働いていたら
どうなっていただろうなと。
正直、後悔もあります。
認めたくなかったけれどー!笑
政治に対する意見がない。
今の私には
政治に対する意見がありません。
希望はあるけれど、
その先を考えることをしていないし、
見ようとしない。
昨年、
知り合った方がおしゃべりの延長で、
政治の話をされてきたんです。
自分の意見を理路整然と持っていて
すごいなと思ったし、
確かに一理ある内容だったけれど、
私はその方の意見に賛同まではしないなーと
思ったんですね。
でも伝えることはできなかった。
彼女と対等に話すには
根拠がないし、
漠然とした意見しかないし、
自信もなかったから。
だから、なんとなくやり過ごしたのですが、
そんな自分がとても嫌でした。
「私というフィルター」は、いつでもどこでも。
結婚して、
親になって、
与えられたハード(地域、社会、役割)で
疑問符をもたずに過ごすことは、
不満もあるかもだけど、楽ちん。
考えることをしなくても、できることが多いから。
でも、そんなスタンスで人生後半戦を送ったら、
私の場合、きっとこの世にお別れをするときに、
後悔だらけになってしまいそう。
だからどんどん他人事になっていた「政治」を、
2024年は自分事にして知って、
「で、私はどう考える?」と
自分に聞くことを意識していこうと思います。
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