苦しくて、減衰~管楽器特有のダメなやつ~
今回はコンクール曲の最後辺りでよく遭遇する
白玉の長ーい伸ばしで息足りなくてだんだん小さくなっていく
そんな現象を攻略していきたい人に向けて解説しようと思います。
■自分の息の手持ち把握してる?
だんだん音が小さくなっちゃうのってなんでだと思いますか?
シンプルに息が足りなくなっちゃったからじゃないですかね。
吸える量が多くなればいいのか!となりがちですが
多分、どんなに吸えるようになってもこの現象改善されない場合があります
それはズバリ
自分の息の手持ちをしっかり把握していないからです
■行き当たりばったりで吹くから足りない
息は吸ったら次に吸うまで減り続けても
増えることは絶対ありません。
だからと言って
だんだん小さくしていいなんてこともないし
むしろクレッシェンド(どんどん大きくして!)と書かれることも。
なので
自分の手持ちを把握して
計画的に使う必要があります。
【息を最後まで音にするには】
①息の総量を知る
②鳴らしきる音の終着点を把握する
③配分を調整する
①息の総量を知る
自分の手持ちの息の量がわからないことには
足らすも何もありません。
まずはその息の吸い方、送り込み方で何拍持つのかを知りましょう。
もしかしたら
楽譜で指示された音の大きさだと
全然持たないかもしれないです。
残念ながらそれが今の自分の力量ということです。
②終着点を認識する
なんとなく息の量がわかったら
調整すればいいんでしょ?
と思った方たくさんいると思いますが
配分を考えるにはどこまで使うかを認識する必要があります。
例えば
Mドナルドのチキンナゲットを食べる
ということを想像してほしいのですが…
5Pで1つソースをつけてくれますよね。
あれを最後までソース付けて食べようとするとき
あなたはどうしますか?
最初の1個目から好きなだけソース使ったら最後の1こはどうなるか
…想像つきますよね?
そんな感じです。
③配分を調整する
余計な音量のデコボコは息の無駄づかいです。
そのでっぱってしまった大きな音になった分だけ
伸ばしの寿命は減ったと思ってください。
でこぼこする=息を一定に送り込むコントロールができていない
ということなので
音量を一定に調整できない人は
ロングトーンの練習を目的をもって行うことをオススメします◎
この動画の2:37あたりからを見たら
参考になるかもなので置いておきます↓↓↓
■これだと音量が下がっちゃった人へ
拍いっぱいまで伸ばせるようにはなったけど
音量下がっちゃったじゃん!
という方がたくさん出たと思います。
そもそも
音を伸ばすというのは最後まで同じ音量で音を伸ばしきることを言います。
おんなじ音量で吹ききれるよになってから音量を上げていく、というやり方が
最短のレベルアップ方法なのでは?
とニシジマは考えています。
残念ながらすぐには大きな音で長く伸ばせるようにはなりません。
足りない自覚が持てれば地道に増やしていく努力ができるはずなので
音量が下がったなと自覚がある方は
ぜひロングトーンのやり方をもう一度考えてみてもいいかもしれないです。
息の吸い方の研究も同時にするといいかもなので
参考記事おいておきます↓↓↓
■まとめ
お金もお弁当の付属ソース類もそうだけど
総量認識と配分間違えるとあまりいいことはありませんよね~
サラダなんかそもそもドレッシング別売りなのに
買い忘れて詰むこと私は結構あります(苦笑)
自分の息の手持ちを把握してアタマと身体をうまく使ってやりくりしましょう
楽器を吹くのは身体を使う作業なので
スポーツ選手が地道に練習を重ねて身体を作っていくのと
イメージはあまり変わりがないかもですね~
吹奏楽が隠れ体育会系といわれる気持ちがなんとなくわかった気がします。
次回(4月6日配信予定)は
そろそろ新生活!吹奏楽勧誘の時期も近いのかな~と思うので
ステージ上でやらないほうがいいことについてお話ししようと思います