和ぎ滝(なぎたき)
和ぎ滝(なぎたき)
意味
滝の音が心を落ち着かせ、人々が集い、語らい、日常の疲れを癒す場として親しまれた滝のこと。
使用例
・祖母が若い頃、和ぎ滝で洗濯をしながら友人とおしゃべりを楽しんだと聞いた。
・この地域に残る和ぎ滝は、昔ながらの暮らしを思い起こさせる風景だ。
類義語
・暮滝
・滝端語らい
・水辺の語らい
エピソード
青森県鰺ヶ沢では、昭和初期に小さな滝が生活の中心となっていた。この滝は、女性たちが洗濯やすすぎの作業をする場として使われ、そこに行くといつでも5,6人が集まっており、日常の話題が交わされる場所になっていた。滝の水音が響く中、子供の成長の話や料理の工夫など、様々な話題が飛び交った。このようなコミュニケーションの場は、道路の開通に伴い滝がなくなったことで消え去ってしまった。