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寄り結(よりゆい)
寄り結(よりゆい)
意味
地域で親しい家同士が集まり、互いに助け合う所作を指す言葉。葬式や屋根葺きといった重要な行事や大変な作業時に、仲の良い家族同士が集まって手を貸す行為。
使用例
・大変な作業も、寄り結のおかげで無事に終わった。
・葬式では隣近所が結で支え合い、皆で準備を進める
・寄り結の伝統は、今でも地域の絆を大切にする場面で続いている。
類義語
・助け合い(たすけあい)
・結縁(ゆいえん)
エピソード
宮城県角田市で大正3年に生まれた女性は葬式や屋根葺きの際に「結」という形で気のあった家同士が助け合っていた。彼女の夫が病院で亡くなったとき、「結」が手伝いに来てくれたことが非常にありがたかったという。この「寄り結」で、複数の家系が一つの家族のように協力し、ものの無い時代の生活を共に支え合っていた。また、人付き合いの良さを生み出す一方で、時には「どこへ行くの?」といった干渉の側面も持ち合わせていた。そうした人間関係の複雑さを含んだ所作も、「寄り結」という形で表現されている。