梅雨読み花(つゆよみはな)
意味
タチアオイの事。開花する順序を観察すると梅雨の始まりと終わりを読み取れる。下が咲き始めると梅雨が始まる。下から順に上まで咲き、一番上が枯れ終わると梅雨が終わると言われている。
使用例
・おばあちゃんは毎年梅雨読み花で今年の梅雨の終わりを教えてくれる。
・昔の人は、梅雨読み花のように花で季節を読む生活をしていた。
類義語
・花暦(はなごよみ)
・梅雨暦(つゆごよみ)
・花時計(はなどけい)
エピソード
梅雨時期の熊本の山々では、登山好きの女性たちがタチアオイの花を楽しみにしている光景が見られる。その中でも、タチアオイを「梅雨読み花」として、梅雨の始まりを花の下の部分が咲き始めるタイミングで、梅雨の終わりを花の頂上まで咲き、枯れたときに知ると話している。
気象予報がまだ精確でなかった時代には、こうした自然の変化が時計のように季節を知らせる存在になっていた。