彩労(さいろう)
彩労(さいろう)
意味
自然の美しい彩りや情景に触発され、働く喜びや意義を感じる労働の所作。
使用例
・海の青さに魅せられた彼女の海女仕事は、まさに彩労そのものだ。
・田植えの緑の苗が風に揺れる光景に、祖母はいつも彩労の喜びを感じていた。
類義語
・海恋労(かいれんろう)
・潮彩労
・風土労
エピソード
三重県や鹿児島県などで、長年にわたって海女を続けてきた女性たちは、必ずしも経済的理由だけで働いていたわけではない。彼女たちの多くは「海が綺麗だから」と口にする。自然の彩りが、働く喜びをもたらし、長く海に潜り続ける理由になっていた。海女として働くことは、ただの労働ではなく、自然と共に美しさを感じる暮らし方である。