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藍映し(あいうつし)

藍映し(あいうつし)

意味
藍染めの文化が栄えた土地において、川の水が藍色に映る様子。

使用例
昔は吉野川が藍映しで、川の水が藍色に輝いていた。
・晴れた日に城山に登ると、藍映しの美しい川の風景が見えた。
・藍映しの風景を思い出すと、徳島の藍染め文化がいかに豊かだったか感じる。

類義語
・藍日の景(あいびのけしき)

藍染めの眺め(あいぞめのながめ)

エピソード
徳島県はかつて「藍の国」と呼ばれ、藍染めの文化が盛んだった地域。蜂須賀家が築いた城山から見える吉野川は、太陽光や天候によって藍色に映ることがあり、藍染めの土地ならではの風景が広がっていた。特に、大正時代に生まれたある女性が若い頃、川の水がくっきり藍色に見えたと語り、その景色が「藍映し」として記憶に残っている。今では住宅が増え、当時の風景は変わってしまったものの、藍染めの時代を象徴する風景として語り継がれている。

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