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BTS【花様年華】②7人の出会いと花様年華


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7人は中学一年生から高校三年生までが通う、ソンジュの学校で出会います。

実際のBTSメンバーの年齢差と同じ設定になっていますが、ソクジンはアメリカの学校から転校してきたタイミングで、制度の違いで一つ下の学年に編入しており、ユンギと同学年です。

7人は偶然同じ日に遅刻をして、罰として空き教室の掃除をさせられます。


year19.02.20
(ソクジン)アメリカから帰国する。父に嫌な顔をされる。

year19.03.02
(ソクジン)1学年下に転入する。父に連れられて校長室を訪れ、”いい子”でいることを強要される。遅刻をした罰として空き教室の掃除をして、7人が出会う。

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そのあとから、7人は授業をサボってこの空き教室を訪れるようになり、この場所は次第に彼らの大切なアジトになっていきました。

year19.03.12  授業をサボって空き教室に集まるようになる。空き教室は次第に7人のアジトになる。

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それぞれ厳しい状況に置かれている彼らでしたが、アジトで過ごす時間だけは、抱える悩みや葛藤から解放されて笑顔でいることが出来ました。

出会って間もない頃、それぞれの教室から給食を持ち寄って遊びながら一緒に食べ、7人はすぐに冗談を言い合う仲になりました。

特に、その給食の時間を気に入っていたのは、厳しい父親に食事中の会話を禁止されていたユンギでした。テヒョンとジョングクがカーテンで遊んで埃を立て、ナムジュンに叱られているのを眺めたり、テヒョンにおかずを横取りされて怒ったふりをしたりした日は、いつもの給食が、なぜかいつもより美味しく感じられたのです。

year19.03.15
(ユンギ)アジトに給食を持ち寄って食べる。父と二人の時とは違い、食事をしながら会話を交わしていることを不思議に感じる。


末っ子のジョングクは、6人を本当の兄のように慕っていました

アジトで進路志望の用紙を書きながら兄たちに将来の夢を尋ねたときには、椅子に登ってはしゃぐテヒョンを注意するホソクを見て笑ったり、自分にはまだやりたいことが見つからないのだと思春期の悩みを話し合ったり、家にいる時とは全く違う穏やかな時間を過ごしていました。

year19.05.28
(ジョングク)アジトで希望調査書を書きながら6人に将来の夢を聞く。埋まらない空欄と保護者記入欄を眺めて憂鬱になる。
夢を聞かれたソクジンは照れながら「もっといい人になりたい」、ユンギは「夢なんて見ない」、ナムジュンは「強いて言えば時給が今よりも上がってくれれば」、ジミンは「今はまだわからない」、テヒョンは「ヒーローになりたい」と椅子に立ち上がり、それを咎めるホソクは「母親を探して幸せになりたい」と答えた。


いつものようにアジトに集まっていた夏の暑い日、7人はナムジュンの提案で海へ行くことになりました

バスに乗るお金もなく、歩いて向かう途中、歩き疲れたテヒョンがふと見つけたプルコッ樹木園の看板をみて、行き先を変えようと言い出します。その看板をみたジミンは動揺し、その場に立ちすくんでしまいます。

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ユンギは海へ行くことに乗り気ではありませんでしたが、そんなジミンの様子を見て何かを察し「いいから早く海へ行こう」と弟たちを説得しました。

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やっと到着した海でも、「願いを叫ぶとその夢が叶うという伝説の岩がある」と言ったホソクの言葉を頼りに、7人はさらに歩き続けます。その道中で、ユンギがジョングクの爪を噛む癖を咎めますが、ジョングクはユンギにも同じ癖があることを知っていました。

何時間もかけて目指した場所でしたが、到着するとその岩はリゾート建設のために撤去され、工事の音が響いていました。7人ともこれといって叶えたい夢があるわけではありませんでしたが、思わず落胆しました。

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工事の音でお互いの会話も聞こえない中、7人は思い思いに海に向かって叫びます。ふと工事の音が止むと顔を見合わせて笑い合い、ソクジンはジョングクに「きっと叶うよ」と伝えました。

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この日の思い出は、その後の7人にとっての心の拠り所となり、のちにタイムリープを繰り返すようになったソクジンも「また7人で揃ってあの海へ行くんだ」という思いに突き動かされます。

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year19.06.12
(ソクジン)授業をサボり、7人で歩いて海へ行く。伝説の岩のあった場所で海に向かって夢を叫び、7人で写真を撮る。写真を欲しがったジョングクに、日付を書いて渡す。

year19.06.25
(ソクジン) アジトに置いてあるホソクの植木鉢を眺める。アジトで、父の名前と「全てはここから始まった」と書かれた落書きを見つける。

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転校を繰り返していたジミンは友人も少なく、かえってそのことが楽だと感じていました。いつからかホソクと一緒に大通りを避けながら毎日2時間の道のりを歩いて帰るようになりましたが、ホソクの帰る家は本当は全く別の方向だということに気付くのはずっと先のことです。

year19.08.30
(ジミン) ホソクと一緒に帰りながら、出会ったばかりの頃を思い出す。電話をしているホソクの影を踏んで遊び、こんな日が一日でも長く続けばいいと願う。


この、一緒に過ごした穏やかで幸せな日々が、7人にとっての”【花様年華】= 人生で最も美しい瞬間、青春”であるとされています。

ジミンが「こんな日が一日でも長く続けばいい」と願うように、お互いがお互いの心の支えとなって、笑い合って過ごします。家に帰れば、みなそれぞれに孤独を抱える複雑な環境にいて、一緒にいることこそが7人にとっての幸せだったのです。

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しかし、そんな7人の【花様年華】は永遠に続くものではありませんでした。


ソクジンには弟たちに隠している、ある秘密がありました。

転校初日に、父親と校長先生から「ソクジン君は”いい子”でいなくちゃいけない」と圧力をかけられていたソクジンは、素行の悪い6人と連んでいることを校長に知られ、弱みにつけ込まれて、6人の悪事を校長へ密告する役割を与えられていたのです。

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ある日、いつものようにアジトを訪れたテヒョンは、中に入らずにその場に佇むナムジュンを後ろから驚かそうとそっと近付き、アジトから聞こえる声に気が付きます。

それはソクジンが、ユンギとテヒョンのここ数日間の悪さを校長に密告する電話の声でした。

2人の気配に気付いて振り返ったソクジンは、慌てて弁解をしようと口を開きますが、ナムジュンはそれを遮って「兄さんにも何か事情があるのでしょう」とソクジンを責めることはしませんでした。

仲間を売っていたソクジンに、裏切られたと怒りを覚えたテヒョンですが、自分よりも頭が良く、信頼しているナムジュンが何も言わないのならと、自分も従って黙っていることに決めました。そこへホソクとジミンがやってきて声をかけ、この日のことはうやむやになってしまうのです。

その後すぐに、ナムジュンは家庭の経済的な事情で退学し、ソンジュの街を離れて田舎の村で暮らすことになり、6人に別れを告げることなく引越してしまいます

year20.03.20
(ソクジン) 校長への密告をナムジュンとテヒョンに聞かれる。弁解しようとするもナムジュンに遮られる。

year20.05.01
(ナムジュン) 家族で田舎の村に引越すことが決まる。

year20.05.15
(ナムジュン) 6人に別れを告げずに退学し、引越す。引越す理由や 「生き残らなければならない」と落書きをした紙を捨てて、汚れた窓に指で「また会おう」と書き残す。

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year20.06.07
(テヒョン) 飼い犬のトウフがいなくなるが、すぐに戻ってくる。自分も誰かの帰るべき場所になれるのだと感じる。

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こうして次第に綻び始めていた7人の【花様年華】でしたが、この後に起こるある決定的な出来事によって、7人は完全に離れ離れになってしまいます



クリックで拡大表示できます。

年表のPDFのダウンロードはこちらからできます。


次回は7人が離れ離れになるきっかけと、離れて過ごした期間の出来事を整理します。



〈次回〉

※更新はTwitter(@aya_hyyh)でもお知らせします。

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