BTS【花様年華】④本当の現実と最初のタイムリープ
アメリカから帰国したソクジンは、ふと昔を懐かしみ、学生時代に7人で行った海へひとりで向かいます。その帰り、ガソリンスタンドで働くナムジュンを見かけますが、声を掛けずに通り過ぎました。
のちにタイムリープの起点となるyear22.04.11以降、ソクジンの知らないところで5つの不幸な出来事が起こります。
1つ目は、ナムジュンの喧嘩です。
ソクジンが声を掛けずに通り過ぎたその日、アルバイト先のガソリンスタンドで、客に代金を投げ渡され、見下すように暴言を吐かれたことがきっかけで喧嘩になり、相手を殴ってしまいます。警察に和解を勧められましたが、貧しいナムジュンは示談金を支払うことが出来ず、そのまま拘置所に入れられます。
2つ目は、ユンギの焼身自殺です。
精神的に追い詰められ、焼身自殺を図るためモーテルの部屋にガソリンを撒いたユンギは、別れを告げようとジョングクに電話を掛けます。しかし、ジョングクが電話に出ることはありませんでした。
ユンギはそのままガソリンが染み込んだシーツに火を付け、亡くなります。
そして3つ目は、ジョングクの転落死です。
ジョングクは当てもなく街をふらつき、わざと不良にぶつかって暴行されます。傷だらけの体を引き摺って建設中のビルの屋上へ登り、手摺りの上を歩いて足を滑らせ、そのまま転落死します。
現場の状況から自殺であると判断されますが、ジョングクは始めから飛び降りるために屋上に登ったわけではありませんでした。
それから約1ヶ月後、4つ目の不幸が起こります。
それはテヒョンの殺人です。
テヒョンが自宅に戻ると、いつものように酒に酔った父親が姉に暴力を振るっていました。そのこと自体珍しいことではありませんでしたが、テヒョンは衝動的に空の酒瓶で父親を殴り、刺し殺してしまいます。
テヒョンは縋るような思いでナムジュンに電話をかけますが、拘置所にいるナムジュンは当然電話に出ることは出来ませんでした。
4つ目の不幸な出来事が起きた2日後、ソクジンはふと思い立って、ナムジュンに会いにガソリンスタンドを訪ねます。ガソリンスタンドの従業員から、ナムジュンは客と喧嘩をしてクビになり、今は拘置所にいることを聞いて面会へ向かいました。
面会に訪れたソクジンは、ナムジュンに他の5人と連絡を取っているのかと尋ね、衝撃の事実を聞かされます。
「兄さんは知らないんですね。ジョングクは死にましたよ、ユンギ兄さんも。ホソクは事故に遭って病院にいます。テヒョンとジミンは何をしているかわかりません」
詳細な記述はありませんが、5つ目の不幸はホソクの事故でした。
ふらついた足取りで拘置所を後にしたソクジンは、警察署の前の人だかりに気が付きます。それは、逮捕され”親殺しの少年”としてマスコミに囲まれながら送検されるテヒョンの姿でした。
6人のあまりにも悲惨な現状を知って絶望したソクジンは、そのまま学生時代にみんなで訪れたあの海へと向かいます。
あの時声を掛けていれば、あの時離れ離れにならなければ、あの時はただ一緒にいるだけで幸せだったのに、どうして、どうすることも出来ない後悔ばかりが浮かび、ソクジンは涙を流しました。
その時、どこからか幻のような声が聞こえます。
「時間を巻き戻すことが出来たら、あらゆる失敗と過ちを正して、みんなを救えると思うかい?」
「本当にみんなを救えるなら、昔のようにまたみんなで幸せになれるなら、何だって出来る」ソクジンは心の中でそう答えました。
ガラスの割れるような大きな衝撃があり、次にソクジンが目を覚ますと、日付はyear22.04.11になっていました。
これがソクジンの最初のタイムリープです。
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年表のPDFはこちらからダウンロードできます。
次回の記事では、ソクジンが何度もタイムリープを繰り返すyear22.04.11の出来事だけを詳しく整理します。
〈次回〉
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