【2024年】観光散歩まとめ(1~3月ver.)
年末が近づいてきましたね〜。
そろそろ布団から出たくない季節でもありますが、冬ならではの楽しみ方を模索しつつ、どうにか歩く習慣を続けていきたいものです。
さて、今年ウォーキング大会のレポートを書く目的で開設したこちらのnote。
最近は大会の比重が大きくなりがちでしたが、もともとメインで活動してきたのは、ひとりで行う『観光散歩』のほうです。
テーマやコースを自由に設定し、時には想定外の出来事と脱線を享受しながら、計画から実行までの一連の流れを楽しんでいく。
すべてひとりだからこそ、自分なりに「うまくいった」と思えたときの充実感はひとしおです。
(まあ、その完成度を評価するのも自分だけなのですが)
大会の場面では人のあたたかさに感謝しきりですが、ひとりの旅路はもっと自由で、ただ、淡々としていて、ちょっぴり孤独で。
定住しないさすらいの旅人は、その道中で幾度となく出会いと別れを繰り返しながら、最終的には自分だけで歩みを進めていくわけですね。
私が考える”歩くこと”とは、第一に「己の心身との対峙であり、静かな内省行為」なんです。そこには他者が介在する必要もなく、ただ歩くための環境と自分自身が存在してさえいればよい。
ありがたいことに同じ趣味を持つ知り合いも増え、少しずつ関わり方が変わってきているものの、本来はそれだけでよかった。
そんな、ともすれば自己完結的ともいえる楽しみ方が私の土台にあって、時々その感覚に戻ってくる瞬間があります。
今回は、その基本に立ち返るように、2024年にひとりで歩いた散歩コースを振り返る回にしたいと思います。
関東近郊で日帰りできる50km未満のコースが中心で、街歩きから自然散策、じっくり歴史文化探求系からトレーニングまで幅広いジャンルが揃いました。
いくつかの目的地を雑につないだだけのやっつけ仕事から、ある程度事前計画したものまでコースの完成度はまちまちですが、散歩先選びのヒントにもなれば幸いです!
1月
①都内どら焼きウォーク
「都内のどら焼きの名店をめぐりながら、歩いてしっかりとその分のカロリーを消費しよう」をテーマにしたコース。
1回あたり20km目安・3店舗を”いい感じに”つないでコースを設定し、同月に2回行いました(めちゃくちゃどら焼きにハマっている・・・)。
【第1回】
【第2回】
無論どのお店もハイレベルなのですが、
各店を食べ比べたうえで、私の至高の一品を選ぶなら『うさぎや(上野)』のどら焼きですね。
変わり種もいいけど、やはりいつでも食べたくなるのはザ・どら焼きな王道の味わい。
なお、うさぎやは東京都内に3店舗、上野・日本橋・阿佐ヶ谷と存在し、親戚同士が独立して営んでいます。
素材や作り方が異なっていることから、基本のおいしさに加えてそれぞれの個性も感じられます。
のちに残り2店舗にも伺いましたが、個人的にはここでもやはり上野が一番好みでした。
うさぎや3店舗めぐりコースもありですね!
ぜひ、お好きな食べ物に置き換えてお楽しみください。
②伊豆半島の自然を冒険!三島→熱海→真鶴48km
お気に入りコースのひとつで、近々アレンジして再挑戦する予定です。
※当時、Googleマップ推奨ルートを歩いたら途中行き止まりで困ったので、このあたりも改良します。
富士山や駿河湾、相模湾の絶景を望むことができ、山も海も楽しめて視覚的に飽きません。
また、地形特有のアップダウンの連続で、距離以上に歩きごたえを感じるわりとタフなコースでした。
アップダウンと変化に富んだ自然散策がお好きな方におススメです!
※ほぼ舗装路なので、スニーカーでOKです。
熱海の観光エリアでグルメを堪能したり、熱海~湯河原間に点在する足湯に入ったりしても面白いはず。
眺望が利く冬がベストシーズンなように思いますが、日没の早さから計画的な歩行が求められます。
真鶴岬での夕焼けをめざしていきましょう。
(伊豆イチへの憧れから逃れることができない・・・。
もし来年も開催するなら、秋シーズンは『伊豆半島一周Foot Journey(210km)』に目標を定めて頑張ってみようかなあ。)
③久里浜 → 横浜 → 新宿68km
4月開催の『しおや100キロウォーク』にエントリーしたため、長距離ウォークの練習が主な目的でした。
コースとしては、国道沿いをひたすら歩く単調な区間が多いです。
終盤10kmは気力で押し切ったような気がしますが、3ヶ月前にはじめて参加した『東京エクストリームウォーク100』のときよりもだいぶダメージが少なく済み、自信になった記憶。
なお、この頃の計測はオートポーズ機能ONで歩行中のみのタイムでした。
総経過時間は約12時間半、5.4km/hペース。当時としては上々。
2月
④港区坂めぐり
東京23区内で2番目に名前のついた坂が多いまち『港区』の坂をめぐって標識を集め、コンプリートをめざします。
こちらもお気に入りで、刺さる人には刺さるタイプのコースではないでしょうか。
坂の選定はこちらを参考にしました。
時間の都合上全部回りきれず、また、標識をうまく見つけられなかったり、
標識が立つ大使館周辺の警備が厳しく近づけなかったりと、この日に集めることができた標識は60個ほど。
ゆくゆくは制覇したいとコレクター精神を刺激されつつも、なんだかんだでまだリベンジできていません。
なお、急登や面白そうな坂は(コース上通る必要がないものでも)しっかりと登り下りしました。
高層ビルが立ち並ぶ近代的な街並みに、歴史や趣感じる坂と木製の標識が存在する構図もステキです。
坂めぐりをシリーズ化するか迷いましたが、おそらくこれだけ標識が多くて”コレクションしがい”があるのは港区だけだと思います。
あ、ちなみに、名前のついた坂が最も多い区は『文京区』ですよ!
⑤三浦半島と春の訪れ、ぐるっと40km
ちょうど見ごろの河津桜を見たいと思い、三浦半島をぐるっと散策するコース。
濃いピンクに色づく河津桜並木が広がる光景からは、ひと足早い春の気配が感じられました。
プラスで菜の花スポットを取り入れてさらに春を堪能、または、大楠山(標高241m)を経由して歩きごたえを強化するなどで、
より一層充実したコースへとバージョンアップできそうです!
(たしか、大楠山に行こうとしてGoogleマップ推奨ルートを歩いたら失敗して軌道修正した気が。この頃から少し慎重になりました。
Googleマップって、平気でゴルフ場を突っ切らせようとしますよね?)
⑥高尾山3周歩き
高尾山の全号路(1~6号路+稲荷山コース)を一度に歩く楽しみ方があると知り、チャレンジしてみたくなりました。
ただ、当時は4号路が工事中で実施できなかったため、その他コースで3往復しています。
今回はよりキツい案を採用してきちんと登り下りしましたが、
ほかにも無駄なく歩ける一筆書きスタイルなど、一口に全号路歩きと言ってもさまざまなコース設定が存在するようです。面白いですね!
なお、普通に1巡するときは、まだ人が少ない時間帯に6号路で登り、下りでは道幅が広い1号路を選ぶことがほとんどです。
(今回も、下りはスピード重視で1号路を中心にしました。)
⑦100kmウォークの地を経て大洗磯前神社へ、57km
大洗磯前神社に歩いていきたいがために、勢いで計画したコース。
せっかくなので、茨城県開催の100kmウォークのコースとして登場する
・つくばりんりんロード(つくば100キロウォーク)
※大会コースは筑波山側ですが、今回歩いたのは霞ヶ浦側
・霞ヶ浦(霞ヶ浦一周ウルトラウォーキング)
を経由しながら目的地に向かいました。
霞ヶ浦より先は最短ルートだけを求めて歩く単調な道で、たしか田んぼ道を抜ける区間が結構あったので、
「カントリー・ロード この道ずっとゆけば あの街につづいてる気がする〜♪」とずっと脳内再生されていた記憶があります。
(普段は基本的にこんなことはなく、音楽も聴かないタイプなのですが)
最後に楽しめる、夕暮れどきの大洗磯前神社の景観は「歩いてきた甲斐がある」と感じられるものでした。
3月
⑧隅田川橋めぐり
歴史とデザイン性を感じる、隅田川沿いの魅力的な橋をめぐるコース。
ランナー・ウォーカーの多い隅田川テラスは開放的で気持ちよく、周囲の景観も橋の形状も変化に富んでいて飽きません!
橋はきちんとすべて歩いて渡りましょう。
このときは脚の調子が優れず途中終了しましたが、隅田川沿いは過去に完歩済みです。
また、夏頃にも『推し橋調査』として同様に歩きました。
橋のデザイン/機能性/歩き心地(歩きごたえ)/歴史的価値/総合的景観といった観点から個人的に評価したのですが、
時間帯によっても印象が大きく変わるので、昼夜両方歩いてみるまで最終的な評価を下すのは早計かなと感じています。
つまり、この企画もまだ途中です。再調査後、いずれまとまったら記事にしたいと思います。
⑨北高尾縦走
登山客が少ないトレラン向けのコースだと聞き、トレイルを気ままに歩きたくて選びました。
約10kmの北高尾山陵には多数の小ピークがあり、アップダウンを繰り返していく結構タフなコース。
アップダウン好きの方にはおススメですが、苦手な方だと精神修行になるかもしれません。
確かに高尾山周辺の中では人が少ないコースで、すれ違いのストレスがないのでまさにトレーニング向きですね。
⑩古河の春と埼玉散策50km
日本一の花桃の里といわれる、茨城県古河市の春の名物『古河桃まつり』を目的にしたコース。
その他、古河の総鎮守『雀神社』や、レトロ自販機とゲーム筐体で有名な『オートパーラー上尾』などの行きたかった場所を組み込みつつ、埼玉県内のサイクリングロードの豊富さに感心していた記憶があります。
(利根川・江戸川沿いの日本一長いサイクリングロード170km・・・ゴクリ。)
⑪房総の春と自然を感じる46km
桜と菜の花に彩られた春は、千葉県のローカル線『小湊鐵道』沿いを散策するベストシーズン。
自然ゆたかでフォトスポットとしても人気のエリアで、春の観光コースにぴったりです!
ローカル線と菜の花、桜の絶景を堪能しながらゆるやかなアップダウンで森を抜けたあと、
こちらも人気のローカル線『いすみ鉄道』を利用して房総半島を横断します。
そして、終盤は九十九里浜の海岸歩きで終えるという自由度の高い変則スタイルでした。
「よく一日でこれだけ詰め込んだな」というコース計画ですが、
徒歩だけにこだわらず、状況に応じて公共交通機関を併用することで旅の満足度が格段に上がるとここで学びました。
※今回は時間の都合上ゴールを早めましたが、上総一ノ宮駅まで残り約7km歩くと『特急わかしお号』が通っているため、東京方面への帰りがスムーズです。
おわりに
改めて振り返ってみると、「当時はよく毎週コースを考えて歩いていたなあ」と我ながら感心します。
ほかにも小江戸川越散策や"東京の重心"を見に行くコースなどありましたが、割愛。
(私自身、ある程度作り込んだ場合しか基本公開しませんが、ウォーカー同士でおススメコースを共有しあう文化がもっと広がるとバリエーションが増えて楽しいだろうな)
”実際に歩くこと”に費やす時間は、現在のほうが圧倒的に多いです。
ただ、その分じっくりと計画を練る時間をうまく捻出できずにいて、このバランスは来年の大きな課題になりそうです。
街歩き・自然散策・コンセプトウォーク・大会・トレーニング、その他。
すべてを満遍なく楽しみたい気持ちが強く、どれかひとつに偏ると「次はこちらをやりたい!」と自分のなかで揺り戻しが起きがちです。
新しい場所を歩いて知るのは楽しい。
でも、幾度となく歩いた生活圏の道を視点を変えて楽しみ、その魅力を再発見する気持ちも同じくらい大切にしたい。
その心構えは失ってはいけないもので、目新しさや見どころスポットの有無にかかわらず、歩くことそのものを楽しめなくてなにが徒歩愛好家だ、と。
私は欲張りなので(笑)、状況に応じて目的を明確にし、うまく優先順位をつけていく必要がありますね。
本当は、旅先をより一層楽しむための事前調査、地理・歴史・文学などの知識を身につける"座学"に使う時間を増やしたいのですが、
まだ来年は『どんどん歩いて実地経験から学ぶ』『土台となる強い身体をつくる』ほうに重点を置く感じになりそうです。
アレンジで肉付けしていくのはそれからかな。
ひそかに目論む徒歩愛好家 → 徒歩”研究家”への進化は10年計画なので。
※計画性ゼロです。
(徒歩研究家って、『超相対性理論』(私が好きなpodcast番組)に出てきそうでめちゃくちゃ魅力的な響きです。言ってみたい。)
年内は難しいかもしれませんが、おそらく4月以降のまとめも更新します!
2024年はあと残りわずかですが、みなさん、引き続きよいお散歩ライフを。